「如夜叉」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

この記事では、三字熟語の「如夜叉」の意味を分かりやすく説明していきます。

「如夜叉」とは?意味

「如夜叉」とは?意味

「如夜叉」の読みは「にょやしゃ」で、「夜叉のように恐ろしい性格」だと言う意味です。

ここで「夜叉」とは「顔かたちが恐ろしく、性質が猛悪なインドの鬼神」で、仏教においては仏法を守護する鬼神とされ、毘沙門天の配下だとされています。

「如夜叉」の概要

「如夜叉」の概要

「如夜叉」の三字熟語は、「如」「夜叉」の二つの言葉に分解する事が出来ます。

「如」の訓読の一つに「ごと(し)」があり「・・・のようだ」と意味です。

また「夜叉」は前項に記載したように「顔かたちが恐ろしく、性質が猛悪な鬼神」を意味します。

従って「如夜叉」の文字通りの意味としては「夜叉すなわち顔かたちが恐ろしく、性質が猛悪な鬼神のようだ」となります。

この「如夜叉」は華厳経にある「外面菩薩に似、内心夜叉の如し」との表現が、その由来とされています。

「如夜叉」の由来の、この文章をそのまま使い、「外面似菩薩内心如夜叉(げめんじぼさつないしんにょやしゃ)」と表現されることも少なくありません。

この文章の意味は、「女性は表面は穏やかで菩薩のように見えるが、心の中は鬼神のように恐ろしい」と言う意味です。

これは女性を差別的に表現したものではなく、修行する男性の僧侶にとって、女性がその仏道の修行の妨げになることを戒めた言葉なのです。

従って、「如夜叉」は、単に「女性の心が鬼神のように恐ろしい」と言った意味で使われるのではなく、仏道の修行同様、何かをなそうとする男性が、女性の色香に迷わされることを戒める意味を込めて使うべき言葉なのです。

「如夜叉」の言葉の使い方や使われ方

「如夜叉」の言葉の使い方や使われ方

「如夜叉」の言葉は、以下の例文のように使われます。

・『現代においても、宗派によっては厳しい修行が行われ、その修行僧にとっては、女性はやはり如夜叉だと言えます』
・『プロジェクトメンバーとして、仕事に忙殺される日々ですが、私にとっては彼女は如夜叉ではなく、心のオアシスです』
・『今時、僧侶でも女性は如夜叉で、修行の妨げになると考える人は極めて少ないと言えます』
・『彼女は如夜叉と言う言葉に憤慨していましたが、意味を説明すると怒りは収まりました』
・『あの女性は、文字通りの如夜叉で家庭内では傍若無人な振る舞いをしているそうです』

「如夜叉」の類語や言い換え

「如夜叉」の類語や言い換え

「如夜叉」および「外面似菩薩内心如夜叉」の言い換えとしては、「顔に似ぬ心」「人面獣心」、さらに慣用句の「顔と心は雪と墨」「綺麗な薔薇には棘がある」「口に蜜あり腹に剣あり」などが挙げられます。

まとめ

まとめ

「如夜叉」の文字通りの意味としては「夜叉すなわち顔かたちが恐ろしく、性質が猛悪な鬼神のようだ」となります。

この言葉は、由来の文章全文から「外面似菩薩内心如夜叉」と表現されることも少なくありません。

いずれも、修行僧にとって、女性がその仏道の修行の妨げになることを戒めた言葉です。

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