「ピ逃げ」の解説
「ピ逃げ」の解説
「ピ逃げ」は「ぴにげ」と読みます。
意味は「大学の講義で、出欠確認だけ済ませた後講義を受けずに退室すること」です。
「ピッとして逃げること」の略で、大学の講義などで、出席登録したにもかかわらず授業をサボることを言います。
「ピ」は、IDカードをカードリーダーに読み込ませた時の音から来ています。
最近の大学では、出欠を確認する方法として、学生証をカードリーダーに読み込ませるシステムを導入しているところが多いのです。
大学では、単位を取得する為に最低条件として「講義に出席すること」というものがあります。
例えテストの成績が悪くても、休まず講義に出席していれば単位をくれる、という教授もいるのです。
昔は講義の際に一人ずつ点呼を取ることが多かったのですが、次第に紙片に名前を書いて提出するという方式になりました。
しかし大学によっては何百人もの学生が受講する講義もあり、点呼を取るのに時間がかかってしまいます。
最近ではIT化が進んだこともあり、学生証をカードリーダーに読み込ませて出席確認する方式になっている大学も増えています。
ところが、カードをかざすだけで簡単に出席確認できることから、先に「ピッ」と登録していなくなってしまう学生が増えてきているのです。
ただし、教授の方も「ピ逃げ」をしている学生はある程度分かるもので、「今日はちゃんといますね」などとカマをかけられることもあります。
また、教授によっては最後に出席確認を取ることもあるので、「ピ逃げ」は100%成功するとは限らないのです。
「ピ逃げ」の使われ方
「ピ逃げ」の使われ方
「ピ逃げ」は、主に大学生の間で使われる言葉です。
大学で講義を受ける時に、出席確認だけ済ませて退室して自由に過ごす時に使われます。
「ピ逃げ」は基本的に学生証をカードリーダーに読み込ませる方式のことですが、昔の様に点呼方式や、記名方式などの講義でも、出席したことにして講義をサボる行為の総称として使われる言葉です。
大学生にしか使われない言葉ですので、社会人になってからは使う機会がなくなります。
「ピ逃げ」の例文
「ピ逃げ」の例文
「ピ逃げ」の例文を紹介します。
・「ピ逃げする友人が、試験前になるとノートを貸してほしいと言ってくる」
いつも出席確認だけしてサボッてる友人が、試験前になると「ノート貸して」とお願いしてくることを表しています。
・「今日はお天気がいいのでピ逃げしたい」
お天気がよく、講義を受けているのがもったいない位なので、出席確認だけして遊びに行きたいと思っていることを表しています。
・「ピ逃げもほどほどにしないと試験が心配だ」
出席確認だけして講義に出ていないと、試験の時に悪い点数を取ってしまうのではないかと心配しています。
・「うちの教授は最後に点呼を取るからピ逃げできない」
教授も授業をサボる学生がいることは分かっていて、最後に出欠確認するので、サボれないと言っています。
「ピ逃げ」の類語・言い換え表現・関連語
「ピ逃げ」の類語・言い換え表現・関連語
「ピ逃げ」の類語・言い換え表現・関連語を紹介します。
「代返(だいへん)」
「代返(だいへん)」
大学の講義で、点呼を取る時に自分以外の学生の代わりに「はい」と返事することです。
「替え玉(かえだま)」
「替え玉(かえだま)」
誰かの身代わりになることで、こちらは自分が他のサボッた学生になり切る時に使われます。
「ピ逃げ」の英語
「ピ逃げ」の英語
「ピ逃げ」に該当する英語はありません。
日本と違い、海外の大学は学歴を得る為ではなく「勉強したい人が行くところ」であるからです。
授業をサボる場合は普通に“I skipped my lecture today. (今日の講義をサボッた)”と言います。