「手間」と「手数」の違いとは?分かりやすく解釈

この記事では、「手間」「手数」の違いを分かりやすく説明していきます。

「手間」とは?

「手間」とは?

「手間」には3つの意味があります。

1つめは、それをするのにかかる時間や労力です。

豚の角煮を作るときのことで説明をします。

豚の角煮は、醤油や砂糖などで角切りにした豚肉を長時間煮込んだ食べものです。

まず、豚肉の固まりをゆでてアクを取り除く必要があります。

これだけで90分ほどかかります。

その次に、ゆでて肉を柔らかくします。

さらに、醤油、みりんを加えて、落としぶたをして20分ほど煮ます。

さらに、砂糖を加えて落としぶたをして10分煮て、落としぶたを外してスプーンで汁をかけながら10分煮ます。

作るのに非常に時間がかかっています。

こういったものは「手間のかかる料理」といいます。

2つめの意味は、手間賃の略です。

手間賃とは、時間や労力を費やすことに対して支払われる賃金をいいます。

3つめは、手間賃をとって仕事をすること、またその仕事をする人のことです。

「手間」の使い方

「手間」の使い方

物事をするのにかかる時間や労力の意味で使用することが多いです。

短時間でできる、あまり力を使わずにできるといったことよりも、長時間かかる、体力を使うといった事柄に使用することが多いです。

「手数」とは?

「手数」とは?

「手数」には2つの意味があります。

ひとつは、それをするのに必要な動作や作業の数です。

書類を提出することで説明をします。

この書類の提出をするまでには、数々のことをしなければなりません。

まず、役所に行って戸籍謄本をもらいます。

そして、提出用の書類に必要事項を記入し、ある場所に郵送をしてサインをもらいます。

そして、サインされた書類が返送されてきます。

この書類と戸籍謄本を別の場所に郵送します。

こうして書類の提出が完了しました。

戸籍謄本をとる、書類に書いて送る、返ってきた書類と戸籍謄本を別のところに送ると、いくつもの作業を行っています。

この場合は「手数がかかる」といいます。

もう一つの意味は、他人のために費やす時間や労力のことです。

この場合は自分が何かをすることではなく、他人が何かをする場合に使用をすることが多いです。

「手数」の使い方

「手数」の使い方

何かをするときの動作や作業の数という意味で使用をします。

「手間」と「手数」の違い

「手間」と「手数」の違い

前者は何かをするときにかかる時間や労力、後者は何かをするときの動作や作業の数を意味します。

何を必要としているのかという点に違いがあります。

「手間」の例文

「手間」の例文

・『手間をかけないで欲しい』
・『手間をかけて料理を作る』
・『手間をかけた甲斐がある』
・『手間を省く』

「手数」の例文

「手数」の例文

・『お手数をかけました』
・『手数を省く』
・『いくつもの手数を経る必要がある』
・『手数をかけてでもやる』

まとめ

まとめ

物事をするときに必要なものを意味していますが、それが時間・労力のことなのか、動作・作業の数のことなのかという点に違いがあります。

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