この記事では、「現れる」と「表れる」と「顕れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「現れる」とは?
「現れる」とは?
「現れる」は「あらわれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「今までなかったものが姿を見せること」という意味で、見えていなかったものがその場に出てきて見える様になることを言います。
2つ目は「隠れていたものがはっきりと見える様になる」という意味で、それまで埋もれていたものが際立って見えてくることを言います。
上記に共通するのは「姿を見せる」という意味です。
「現れる」の使い方
「現れる」の使い方
「現れる」は動詞として「現れる・現れた」と使われたり、副詞として「現れて」と使われたりします。
基本的に、それまで見えなかったものが、姿や形をはっきりと見せたり、手に触れたりできる様になることに使われる言葉です。
「現れる」の例文
「現れる」の例文
・『彼は3週間ぶりに公の場に姿を現した』
「表れる」とは?
「表れる」とは?
「表れる」も「あらわれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「それまで隠れていたものが表面に出てくること」という意味で、感情や考え、自然現象など目に見えないものが他人に伝わる様子を言います。
2つ目は「心の中にある感情や考えなどが、人に知られる様になる」という意味で、人の思ったことを言葉や文字などで直接相手に伝える様にすることを言います。
上記に共通するのは「表面に出す」という意味です。
「表れる」の使い方
「表れる」の使い方
「表れる」は動詞として「表れる・表れた」と使われたり、副詞として「表れて」と使われたり、名詞として「表れ」と使われたりします。
基本的に、人の内面的な感情や考えや、ものごとの状態や影響など、目に見えなものが分かる様になることに使われることの多い言葉です。
「表れる」の例文
「表れる」の例文
・『彼は非常に複雑な人の心理を見事に文章で表した』
3「顕れる」とは?
3「顕れる」とは?
「顕れる」も「あらわれる」とも読みます。
意味は「今まで隠れていたものが姿を現し、はっきりとすること」です。
それまで見えなかったものがはっきりと姿が見える様になり、誰の目にも明らかになることを言います。
「顕れる」の使い方
「顕れる」の使い方
「顕れる」は動詞として「顕れる・顕れた」と使われたり、副詞として「顕れて」と使われたりします。
基本的に、ただ姿を見せるだけではなく、誰の目にも明らかになることという意味ですが、常用漢字ではない為に日常的にはほとんど使われません。
「顕れる」の例文
「顕れる」の例文
・『この文章には彼が君に敵意を持っていることが顕れているね』
「現れる」と「表れる」と「顕れる」の違い
「現れる」と「表れる」と「顕れる」の違い
「現れる」は「それまで見えなかったものが、姿や形をはっきりと見せたり、手に触れたりできる様になること」という意味です。
「表れる」は「人の内面的な感情や考えや、ものごとの状態や影響など、目に見えなものが分かる様になること」という意味です。
「顕れる」は「ただ姿を見せるだけではなく、誰の目にも明らかになること」という意味です。
まとめ
まとめ
今回は「現れる」と「表れる」と「顕れる」について紹介しました。
「現れる」は「見える様になる」、「表れる」は「分かる様になる」、「顕れる」は「はっきりと見える」と覚えておきましょう。