「孤独」と「孤立」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

この記事では、「孤独」「孤立」の違いを分かりやすく説明していきます。

「孤独」と「孤立」の違い

「孤独」と「孤立」の違い

「孤独」「孤立」の違いについて紹介します。

「孤独」と「孤立」の使い方の違い

「孤独」と「孤立」の使い方の違い

「孤独」は、「頼れる家族や仲間がおらず、独りぼっちでさみしい様子」に使われます。

周囲に頼れる人がいなくて「さみしい」と感じる心の状態を言います。

「孤立」は、「周囲に人が寄って来なくて独りぼっちになる様子」に使われます。

他の人と物理的にも心理的にも距離がある状況自体を言います。

「孤独」と「孤立」の英語表記の違い

「孤独」と「孤立」の英語表記の違い

「孤独」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「lonely」で、「孤独」「独りぼっち」という意味です。

“I feel lonely.”(孤独を感じる)
1つ目は「alone」で、「独りぼっちでいる状態で、寂しく感じる様子」という意味です。

“You’re not alone.”(君は孤独じゃないよ)
「孤立」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「isolated」で、「独立する」という意味です。

“She is isolated in the company.”
(彼女は社内で孤立している)
2つ目は「solitary」で、良い意味でも悪い意味でも「独りぼっち」という意味です。

“My friend likes a solitary life.”
(私の友人は孤立して生きるのが好きだ)

「孤独」の意味

「孤独」の意味

「孤独」「こどく」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「家族や友人がおらず独りぼっちの状態で、寂しいと感じること」という意味です。

心が通じ合う人がいなくて寂しいと感じる心理を言います。

2つ目は「孤児や、家族のいない高齢者のこと」という意味ですが、1つ目の意味と同様に使われることが多くなります。

上記に共通するのは「独りぼっちで寂しいという気持ち」という点です。

「孤独」の使い方

「孤独」の使い方

「孤独」は、「頼れる人がおらず、独りぼっちで寂しい気持ち」に使われます。

名詞・形容動詞として「孤独だ・である」と使われたり、副詞として「孤独で」と使われたりします。

また、他の言葉と組み合わせて「天涯孤独」「孤独主義」など複合として使われることもあります。

「孤独」はあくまで「寂しい」と思う気持ちを表す言葉で、人によっては誰も頼れる人がいなくても全く寂しいと感じないこともあり、その様な人は「孤独」とは言わないのです。

「孤独」を使った例文

「孤独」を使った例文

・『彼女は東日本大震災で家族を失い孤独になった』
・『彼は孤独に見えるが、毎晩ネットでオタク趣味を満喫している』
・『彼女は裕福に孤独な人生を楽しんでいる様だ』
・『人からみれば孤独そうでも、私はそう思わない』
・『彼女はいつも孤独なランチタイムを過ごしている』

「孤独」の類語

「孤独」の類語

「独り身(ひとりみ)」
「結婚していないこと」「生活を共にする人がいないこと」という意味です。

「身寄りがない(みよりがない)」
「いざという時に頼れる親戚や知人がいないこと」という意味です。

「孤独」の対義語

「孤独」の対義語

「賑やか(にぎやか)」
「人などが大勢集まって活気があったり、音が多い様子」という意味です。

「孤立」の意味

「孤立」の意味

「孤立」「こりつ」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「一つ、または一人だけ、他のまとまりとは離れてつながらないこと」という意味です。

誰かに助けて貰ったり、一緒に何かすることがない状態です。

2つ目は「対立するものがないこと」という意味ですが、こちらの意味で使われることはほとんどありません。

「孤立」は、「一人だけ離れている状態」を表す言葉で、感情面は含まれていません。

「孤立」の使い方

「孤立」の使い方

「孤立」は、「一人だけ他から離れてつながらないこと」に使われます。

「孤立する・した」「孤立させられる・させられた」と使われたり、副詞として「孤立して」と使われたりします。

主となる集団から一人離れているという客観的に分る状態に使われる言葉です。

「孤立」を使った例文

「孤立」を使った例文

・『彼は部署で完全に孤立してしまった』
・『台風で道路が寸断され、山奥にある温泉ホテルが孤立している』
・『彼女は同僚からのいじめにより孤立させられた』
・『集団から孤立しても平気な人もいる』
・『アイドルの話題に乗れなくていつも孤立してしまう』

「孤立」の類語

「孤立」の類語

「疎外(そがい)」
「ある人や物を嫌って避けること」という意味です。

「四面楚歌(しめんそか)」
「自分の周囲が全て敵で、助けや味方が全くいないこと」という意味で、中国の歴史書で楚と漢の戦いを記した「史記」という書物にある故事に由来しています。

「孤立」の対義語

「孤立」の対義語

「連帯(れんたい)」
「2人以上の人が協力して行動すること」という意味です。

まとめ

まとめ

今回は「孤独」「孤立」について紹介しました。

「孤独」「独りぼっちで寂しいと思う心理」「孤立」「独りぼっちの状態」と覚えておきましょう。

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