「海外旅行に行きたい」あるいは「外国語を勉強したい」という文を英訳する際、どんな単語が思い浮かぶでしょうか。
「abroad」と「foreign」はどちらも海外を意味する単語ですが、両者の使い分けに悩む人は多いです。
この記事では、「abroad」と「foreign」の違いを分かりやすく説明していきます。
「abroad」とは?
「abroad」とは?
副詞として使う場合は「海外へ」と訳し、動詞や形容詞などを修飾します。
「海外」という意味の名詞として使うこともあります。
「abroad」の使い方
「abroad」の使い方
A. I want to go abroad. (私は外国へ行きたい)
B. She came from abroad. (彼女は海外から来た)
Aの文は副詞として使われていますが、この時注意べきは「go to abroad」とは言わない点です。
副詞の前に前置詞が入ることはありません。
一方でBの文は名詞として使われている例です。
この場合は前置詞と組み合わせて使うことができます。
「foreign」とは?
「foreign」とは?
「foreign」は形容詞なので名詞を修飾する際に使い、「外国の」と訳します。
ただ、「異質の」「無関係な」というニュアンスを含み、排他的な印象のある言葉でもあります。
そのため、「overseas(海外へ)」「international(国際的な)」という単語で書き換えるべき場面もあるので、あわせて覚えておきましょう。
「foreign」の使い方
「foreign」の使い方
A. I want to go to a foreign country. (私は外国へ行きたい)
B. He needs to study foreign language. (彼は外国語を学ぶ必要がある)
Aの文は「aboroad」を使った例文Aとほぼ同じ意味を表します。
ただ、「foreign」は形容詞であるため「a country」を修飾する形になっています。
Bの文は「language」を修飾して「外国語」という意味を表しています。
「abroad」と「foreign」の違い
「abroad」と「foreign」の違い
両者の大きな違いは品詞です。
形容詞(foreign)は名詞を修飾し、副詞(aboroad)は名詞以外の単語を修飾することを思い出しておきましょう。
どちらも海外、外国を表す単語ですが、「foreign」の方が排他的イメージの強い単語であることも押さえておいてください。
まとめ
まとめ
海外を意味する「abroad」「foreign」の違いについて解説しました。
どちらもよく見かける単語ですが、品詞が異なるため、文中での働きは異なります。
違いをしっかり理解し、うまく使い分けていきましょう。