「中古せどり」の解説
「中古せどり」の解説
「中古せどり」は「ちゅうこせどり」と読みます。
意味は「中古品を安く仕入れて販売し、差額を利益にする方法のこと」です。
主にネット上で展開されるビジネスで、副業の一つとして注目されています。
「中古」とは「一度使われたもの」という意味ですが、ビジネスでの「中古品」とは「未使用でも開封されたもの」も含み、一般的な「使い古し」とは違うのです。
「せどり」とは「商品を安く仕入れて販売して差額を儲けにすること」という意味です。
辞書には漢字で「競取り」と表記されていますが、元は「糶取り」という難しい漢字です。
「糶」には「米を売りに出す」という意味があり、ここから「米の競り売り」や「行商」を表す様になり、更に転じて「多くの物の中から特定の物を選び出して売ること」という意味で使われる様になりました。
本来は「古書」に対して使われていた言葉ですが、インターネットの普及により、CD、DVD、ゲームソフトを始め、あらゆるアイテムに対して使われる様になっています。
「せどり」と「転売」は似ている様で違いがあります。
「せどり」は、「幅広い商品を安く入手して、高めの値段で売ること」です。
売る人が「これは」と思う様々な商品を扱っています。
「転売」は、「希少価値が高いもの、或いは品薄で入手困難なものを安く入手して、高めの値段で売ること」です。
最近社会問題になった「マスク」や「消毒液」などは、品薄の時に法外な値段で販売されていたことから「転売」になります。
この「せどり」を中古品に対象を絞って販売する行為を「中古せどり」と言うのです。
既に紹介した通り、中古品と言っても「開封済の未使用品」も含まれている為に、新品に近いことから販売価格も高くなり、仕入れ次第では大きな収益を上げられます。
中古品は自分で品定めをして仕入れることが多いので、そのジャンルを趣味にしている人ならば楽しんで稼げるビジネスです。
ただし、日本では中古品を売買する際には「古物商許可」が必要になります。
また、リサイクルショップに直接出向いて仕入れる場合はそれなりの労力も時間もかかりますので、本業と両立させるには覚悟がいる場合もあるのです。
「中古せどり」の使われ方
「中古せどり」の使われ方
「中古せどり」は、「中古品を仕入れて販売すること」に使われます。
「せどり」のうちであり、広い範囲で言えば「ネットビジネス」とも言い、ネット副業のジャンルとして、「アフィリエイト」「YouTuber」などと一緒に使われることが多くなります。
「中古せどり」はあくまで「中古品を仕入れて販売するビジネス」に対して使われ、新品に対しては使われません。
「中古せどり」自体は悪徳ビジネスではありませんが、一般的に手に入りにくいものを見つけて買い占めて、法外な金額で販売する人も多く、良いイメージを持っていない人もいます。
人から仕事内容について質問された時には「中古せどり」と言うよりは、「ネットビジネス」「ネットショップ」などを使った方が良いでしょう。
「中古せどり」の例文1
「中古せどり」の例文1
「彼はコロナ禍で本業の収入が激減した為に、副業で中古せどりを始めた」
「中古せどり」の例文2
「中古せどり」の例文2
「彼女は手に入りにくいマイナーアーティストのDVDを、中古せどりから買っている」
「中古せどり」の類語・言い換え表現
「中古せどり」の類語・言い換え表現
「中古品転売(ちゅうこひんてんばい)」
中古品をネットでショップから購入して、フリマサイトなどで売りさばくことを言います。
「中古せどり」の対義語
「中古せどり」の対義語
「正規販売品(しんぴんはんばいひん)」
その品物を製造しているメーカーや、日本における総代理店から直接買うことを言います。