この記事では、「御一方」と「御三方」の違いを分かりやすく説明していきます。
「御一方」とは?
「御一方」とは?
おひとかたと読み、一名様、おひとり様などといった意味と同じ言葉で、より丁寧にしたものです。
旅館などで使うケースはありますが、現在の日本においてそう広く使う言葉ではなく、「おひとり様」の方が使いやすい言葉ではあります。
「昨年王族から生まれた御一方」などという使い方もでき、非常に身分の高い方を指すことができます。
この場合は御二方などより使いやすいと言えます。
ただし、旅行、結婚式などのケースでは御二方という言葉のほうが圧倒的に使用ケースが多いのも事実で、さらにお笑いのコンビなどを御二方という使い方もあるなか、一人のテレビ出演者や出席者を御一方と呼ぶケースがかなり少ないということができます。
御一方が集まって御三方などという使い方もまずしません。
「御三方」とは?
「御三方」とは?
おさんかたと読み、三人組という意味で、三人で行動していれば旅館などで御三方がお越しになりましたと言うような使い方ができる言葉ではあります。
三人というくくりが使用シーンを限定している部分があり、御二方における結婚式など代表的な使用シーンがないということも言えるでしょう。
三人組でテレビで出演するというシーンでは「御三方の登場です」というような使い方は可能です。
ただし、三人組は二人組より少なく、三人組のスポーツもあまりないことからやはりシーンは少なくなっています。
「御四方」「御五方」などの数字は使われず「御一方」、「御二方」、「御三方」という使い方に限定され、それ以上は御一行やご家族などという言葉で対応ができます。
「御一方」と「御三方」の違い
「御一方」と「御三方」の違い
「御一方」と「御三方」の違いを、分かりやすく解説します。
「御一方」はおひとり様を丁寧にした言い方、「御三方」三名様、三人様などを丁寧にした言い方となっています。
目上の人に使う場合やビジネスの場で使うことも出来る言葉ではありますが、ややかしこまり過ぎな部分もあります。
御三方は行動をともにする三人というくくりであれば立場などは構わず使うことができます。
御一方は一人であるため行動をともにする概念はありません。
「御一方」と「御三方」という言葉は結婚式などで使われる「御二方」という言葉に比べると明らかに使用例が少ない言葉で、旅館などで使うこともありえますが、おひとり様や三名様という言葉のほうが多く使われていると言えます。
ともに「お一方」「お三方」のように「お」を平仮名にしても使うことができます。
まとめ
まとめ
「御一方」と「御三方」という言葉は使うシーンが旅館や結婚式など式典などが中心となる丁寧な言葉で、御一方はひとり、御三方は三人を示す言葉で、「この御三方から続けてご挨拶です」などのような使い方が可能です。
御三方はテレビ番組でもゲスト紹介などで使うことはいくつかありますが、御一方は更に使うケースが少ないと言えます。