「ご不便をおかけしますが」と「ご迷惑をおかけしますが」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
「ご不便をおかけしますが」とは?
「ご不便をおかけしますが」とは?
はじめに「ご不便をおかけしますが」について解説していきます。
「不便」は、「手間がかかること、便利ではないこと」を意味する言葉です。
これに接頭語「ご」を付けることで、丁寧な表現にしています。
また、自分の行為により相手が「不便」な状態になることは、「かける」という動詞で表現するのが一般的です。
これは「手間」、「迷惑」、「世話」なども同様です。
これらのことから、「不便をかけるが」という内容を、丁寧な言葉で表現したのが、「ご不便をおかけしますが」だと言えるのです。
「ご迷惑をおかけしますが」とは?
「ご迷惑をおかけしますが」とは?
つぎに「ご迷惑をおかけしますが」を解説します。
「迷惑」は、「嫌な目にあうこと、不利益を受けること」を意味する言葉です。
これに接頭語「ご」を付けることで、丁寧な表現にしています。
また、自分の行為により相手が「迷惑」な状態になるので、ここでも「かける」という動詞が使われます。
これらのことから、「迷惑をかけるが」という内容を、丁寧な言葉で表現したのが、「ご迷惑をおかけしますが」だと言えるのです。
「ご不便をおかけしますが」と「ご迷惑をおかけしますが」の違い
「ご不便をおかけしますが」と「ご迷惑をおかけしますが」の違い
それでは「ご不便をおかけしますが」と「ご迷惑をおかけしますが」の違いはどこにあるでしょうか。
これは、「不便」と「迷惑」の違いと言えます。
「ご不便をおかけしますが」で相手にかけるのは「不便」です。
そして「不便」は「手間」です。
いっぽうの「ご迷惑をおかけしますが」で相手に駆けるのは「迷惑」です。
そして「迷惑」は「不利益」です。
これらの事から「不便」と「迷惑」の違いは、相手に「手間を与えるか」か「不利益を与えるか」の違いだと言えるのです。
「ご不便をおかけしますが」の例文
「ご不便をおかけしますが」の例文
ここでは「ご不便をおかけしますが」の例文を挙げていきます。
「ご不便をおかけしますが」が相手に「手間」を与える言葉だと理解していれば、正しく使用できることでしょう。
・『ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします』
・『ご不便をおかけしますが、ご容赦ください』
・『ご不便をおかけしますが、我慢してもらえると幸いです』
・『ご不便をおかけしますが、しばらくの辛抱です』
「ご迷惑をおかけしますが」の例文
「ご迷惑をおかけしますが」の例文
ここでは「ご迷惑をおかけしますが」の例文を挙げていきます。
「ご迷惑をおかけしますが」が相手に「不利益」を与える言葉だと理解していれば、正しく使用できることでしょう。
・『ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします』
・『ご迷惑をおかけしますが、ご容赦ください』
・『ご迷惑をおかけしますが、我慢してもらえると幸いです』
・『ご迷惑をおかけしますが、しばらくの辛抱です』
まとめ
まとめ
このように「ご不便をおかけしますが」と「ご迷惑をおかけしますが」は似ている言葉です。
しかし、二つの言葉には明確な違いがあるのです。
「ご不便をおかけしますが」は相手に「手間」をかけ、「ご迷惑をおかけしますが」は相手に「不利益」を与えるのです。