「オワハラ」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

就職活動中の学生の間で話題になっている言葉が「オワハラ」です。

世間ではあまり耳なじみのないこの言葉はどのような意味なのでしょうか。

今回は、「オワハラ」の意味と類語について解説します。

「オワハラ」とは?意味

「オワハラ」とは?意味

「オワハラ」とは、「就活終われハラスメントの略語」です。

「オワハラ」の概要

「オワハラ」の概要

不当な要求による嫌がらせ及び人権侵害のことを「ハラスメント」といいます。

人権意識の高まりとともにこれまで見過ごされ当たり前とされてきた行為の多くがハラスメント行為に該当すると認定され改善への機運が高まっています。

有名なものとしては性的嫌がらせを意味する「セクシャルハラスメント」や飲めない人にお酒を共用する「アルコールハラスメント」がありますが、「オワハラ」もそのようなハラスメント行為の一種です。

学生が就職活動する中で複数の起業にエントリーし就職試験を受けるのはごく一般的に行われている当たり前の活動です。

同業他社の就職試験を受けるのはごく自然な行為でありルールに抵触するものではありませんが、採用する企業側としては優秀な学生を他社に取られまいとあの手この手で引き止めを試みます。

説得したり入社後の待遇を約束したりといった方法なら問題はないのですが「内定を出すから就職活動を終わりにして他の企業は断れ」と脅しまがいの圧力をかけて学生の囲い込みを図る悪質な行為を行う企業も存在します。

そのような「採用側という優位な立場を利用して学生に対し就活を終わりにしろと圧力を掛ける人権侵害行為」「就活終われハラスメント」略して「オワハラ」です。

就職難にあえぐ学生にとって「オワハラ」は悩みの種です。

自分一人の問題ならまだしも「大学の採用枠を減らす」「ゼミの仲間に迷惑をかける」と後輩への影響を盾にされてしまうと強くは出られません。

大学側も不当な「オワハラ」について問題意識を高めており関係省庁などと連動して不当な人権侵害に相当する企業側の圧力行為に対して改善に向けた活動を始めています。

「オワハラ」の言葉の使い方や使われ方

「オワハラ」の言葉の使い方や使われ方

・『優秀な学生にとってオワハラは頭の痛い問題だ』
・『大学の就職課にオワハラについて相談する』
・『オワハラしてくるような企業はこちらから願い下げだ』
・『採用担当者のレベルが低い企業ほどオワハラされる確率も高い』

「オワハラ」の類語や言いかえ

「オワハラ」の類語や言いかえ

・辞退強要
「自社以外の企業から出された内定に対して辞退するよう強要すること」を意味する言葉です。

「オワハラ」という言葉が誕生したのは最近のことですがそれに相当する行為は以前から存在しています。

一昔前までは囲い込みのために他社に断りを入れさせる要求行為のことを「辞退強要」とよんでいましたが、ハラスメントの概念が普及するとともに「オワハラ」という言葉が使われるようになり現在に至ります。

・青田買い
「優秀な学生を早々に採用しその後の就職活動を辞めさせること」を意味する言葉です。

一般的には「就職活動解禁のタイミングより前に採用を確約して就職活動させないこと」という意味で使われています。

早期採用というポジティブな面がある一方、就職活動によるチャンスを潰すという負の側面もあることから紳士協定で禁止されています。

まとめ

まとめ

「オワハラ」は学生にとって死活問題になっています。

強い立場にある企業から要求されると弱い学生個人だけで対向するのは困難です。

採用と引き換えに不当な要求をされた場合はすみやかに学校の就職課へ相談してください。

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