「てられな」とは？意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

この記事では、スラング用語の「てられな」の意味や使い方、例文について分かりやすく説明していきます。

「てられな」とは?意味

「やってられない」を省略した言葉が「てられな」であり、状況に心底嫌になってしまった状態に陥ったとき「もうそんなのやってられない」という気持ちを分かりやすく表したものです。

それだけ目の前の状況に困惑し、受け入れられないと強く思った人は目の前の状況を否定して逃げ出したくなります。

様々な場面で使われている言葉ですが、とくに、若者のドラマに男前が出てくるといい女が現れて幸せになるという理不尽な恋愛模様に「てられな」とがっかりする気持ちを表すわけです。

「てられな」の概要

「てられな」が生まれたきっかけは、深夜に放送しているバラエティ番組のアメトーークで取り上げられた「嫌いなんだ発表会」であり、芸人の吉田敬さんが言った言葉でした。

吉田さんは若者が見るドラマには男前の主役が美人と恋愛するだけではなく、その後、すぐいい女と出会う展開に顔の悪いブ男は心から感情移入ができず、逆に引いてしまうと言います。

壁ドンすらできないブ男は格好つけなくても恋愛できますし、格好付けるために時間を使うことがないのでその間にスポーツして体を鍛えればますますモテるので努力しなくてもいいわけです。

それに比べてブ男は時間をかけて格好良くなるために自分を磨いたり、練習するなど面倒な現実に失敗するため「こんなんやってられない」と強い口調で言います。

その「やってられない」がしだいに「てられな」と省略されて表示されたことで多くの人にこのような言葉の使い方が広まっていきました。

「てられな」の使い方や使われ方

男前が少しでも女性に優しく接するだけで惚れられる現実に、モテない男が苛立つとき「てられな」と悲しく、つらい気持ちを込めて言い放ちます。

理不尽な現実に遭遇したとき語尾を強めて「てられな」と言えば、いかに自分が「やってられない」と思う気持ちを強く伝えられる言葉になるわけです。

モテないというプレッシャーにひどく押しつぶされてしまった人は、どうにか自分を格好良く見せようと頑張りますが、最初から顔のいいイケメンには到底叶わない現実にぶつかり、挫折したとき悲痛な気持ちを込めて「てられな」と吐き捨てるよう言うこともあります。

「てられな」を使った例文(使用例)

・『吉田敬が言い放った言葉がプリントされたてられなTシャツが登場した』
共演者が「てられなTシャツができる」と言ったことが、まさしく実現したのでした。

・『男女の顔の点数が10点以下でなければ結婚できない現実にてられな』
例えば男性が6点で、女性の顔が4点の合計10点以下でなければ結婚できないという現実に「てられな」と吉田さんは言い放ちます。

・『10年も付き合って婚約した彼女が呆気なく男前に心移りしたところにてられな』
もう結婚するだけのタイミングで、呆気なく彼女がイケメンと出会い、振られてしまったことに「やってられない」と嘆くわけです。

まとめ

たいした努力しなくても、女性にモテる男前に劣等感を持つブ男の嘆きと苦しみを表すのが「てられな」であり、理不尽な現実に苛立ちと怒りがわいたとき使える言葉です。

日常生活でも「これは無理だわ」と思う場面でさりげなく使ってみるといいでしょう。