「バックレる」の解説
「バックレる」の解説
「バックレる」とは、「しらばっくれる」という動詞から生まれた俗語とされています。
「バックレる」はもともとは、しらばっくれること、知っているのに知らないふりをすることという意味ですが、転じて大事な用から逃げ出す、仕事を投げ出す、などさぼったり、投げ出すことという意味でもよく使われています。
「バックレる」の使われ方
「バックレる」の使われ方
「バックレる」は「しらばっくれる」から生じた俗語ですが、大まかに二通りの意味があります。
知っているのに、黙っていたり知らないふりをする際「バックレてんじゃねーよ」などと使います。
注意点としては、上品な言葉遣いとは言えずどちらかと言えば不良用語といった印象が強いことです。
もう一つの使い方は、大事な用から逃げ出したり、さぼるといった時です。
例えば、バイトなどを何も言わずに辞めてしまう、来なくなってしまうといった時に「もう、やってられないからバックレるわ」「あいつ、バックレたか」などと使います。
こちらも、あまり品のある言い方ではありませんので、使う際は相手や場の雰囲気を考えるようにしましょう。
俗語ですので、基本的に目上の人の前では使わないようにしてください。
「バックレる」の例文
「バックレる」の例文
・『一日でバイトをバックレるなんてお前根性なさすぎ』
・『そうやって、いつまでバックレる気だ。そろそろ正直に話したらどうなんだ』
・『俺、今日の5時間目はバックレるから後は頼んだ』
・『あいつは、すぐにバックレると思っていたが、案外長続きしている』
・『親父が帰って来ると面倒くさいから、とりあえず今のうちにバックレるか』
「バックレる」の類語・関連語
「バックレる」の類語・関連語
「バックレる」と似た意味を持つ言葉と意味を紹介します。
「トンズラ」
「トンズラ」
「トンズラ」とは、「逃げる」という意味の俗語です。
「トン」は「遁走」、「ズラ」は「ずらかる」を意味しています。
「結局言われた仕事もせずにトンズラした」「あのバイト、やる気なさそうだったし、すぐにトンズラするだろうなと最初から思っていた」という風に使います。
俗語ですので、使う場所、相手に注意が必要です。
くだけた会話ができる間柄では使っても問題ありませんが、目上の人には使わない方がいいでしょう。
「逃走」
「逃走」
「逃走」とは、逃げること、逃げ去ることという意味で使います。
「文句を言い捨てて逃走した」「学生バイトが次々に逃走してしまい、困っている」という風に使います。
「とぼける」
「とぼける」
「とぼける」は、知っていながら知らないふりをすることという意味で「しらばっくれる」と同義語です。
「とぼけるのもいい加減にしろ」「私が聞いても、あの人は絶対にとぼける」などと、使います。
「ドロップアウト」
「ドロップアウト」
「ドロップアウト」は、社会から脱落すること、学校を中途退学することなどを言います。
「俺は、就職して3年目でドロップアウトしたから、君に偉そうなことは言えない」「学校も仕事も、どっちもドロップアウトしてしまった」などと、使います。
「放棄」
「放棄」
「放棄」は、自分の権利、資格、利益を喪失させること、また投げ捨てる、かえり見ないことでもあります。
「与えられた仕事を放棄していいと思ってるのか」「何もかも放棄して引きこもることにした」などと、使います。
「バックレる」の対義語
「バックレる」の対義語
「バックレる」と反対の意味を持つ言葉と意味を紹介します。
「向き合う」
「向き合う」
「向き合う」とは、事態から逃げることなく直視するという意味で使います。
「問題に向き合う覚悟」「難しい仕事にしっかり向き合う」と、いう風に使います。
「取り組む」
「取り組む」
「取り組む」とは、熱心に事にあたるという意味があります。
「落ち着いて勉強に取り組むことができる」「師匠のもと、真面目に仕事に取り組む日々を送っている」などと、使います。
「チャレンジ」
「チャレンジ」
「チャレンジ」は、挑戦する、困難な物事、未経験のことに頑張ることを言います。
「難関資格試験にチャレンジする」「慣れない仕事だがチャレンジしたい」などと、使います。