「顔鉄」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

鉄道趣味に関する話題で登場する言葉「顔鉄」とはどのような意味で使われている言葉なのでしょうか。

今回は、「顔鉄」の意味と類似表現について解説します。

「顔鉄」とは?意味

「顔鉄」とは?意味

「顔鉄」とは、「真正面から見た鉄道の姿形を好む鉄道ファン」を意味する言葉です。

「顔鉄」の概要

「顔鉄」の概要

鉄道や自動車など乗り物を真正面から見た時の様子のことを「顔」と言います。

人間は丸がふたつあるものを見ると目がふたつある顔に見立てますが、鉄道や自動車などは正面から見ると左右のライトが顔でいうところの目に当たることからその見た目を例えて「顔」と呼んでいます。

「顔鉄」とは「鉄道車両の顔が好きな鉄道ファン」を意味する言葉です。

電車や新幹線などの鉄道車両はそれぞれ個性的なデザインをしています。

全体的なフォルムやカラーリングなども特徴的ですが最もその車両の個性が集約されているのが顔と呼ばれる正面デザインです。

電車にかぎらず乗り物の正面デザインというのは見た目だけではなく機能性から見ても非情に重要な意味を持ちます。

スピードを出す乗り物では空力が燃費や走行性能に強く影響しますが、空力を改善するには正面デザインの工夫が必須です。

より抵抗が少なくスムーズな空気の流れを生み出すためにはできるだけ流線型に近いデザインであることが求められます。

新幹線の顔は鼻面が鋭くとがったシャープなデザインをしていますが、あれは300キロもの超高速で走行するために必要なデザインです。

空気を切り裂くように進む鋭い顔があるおかげで空気抵抗が抑えられ安全な運行を可能にしています。

そのように車両ごとに個性的な顔を持つことから鉄道ファン、特に鉄道車両ファンの中には熱心に鉄道の顔の写真をとったり見物に行ったりする人達がいます。

そのような鉄道ファンの中でも特に鉄道の顔を好むファンを指す言葉が「顔鉄」です。

「顔鉄」という言葉が誕生したのは2010年以降にはいってからだと言われています。

それ以前にも鉄道の顔を好むファンは車両ファンや鉄道ファンを中心に大勢いましたが特に区別して呼ばれることはありませんでした。

2010年以降メディアによって鉄道ファンが取り上げられる機会が増えるとともに同じ鉄道ファンの中でもジャンルや好みによる細分化が進みます。

その中で誕生したのが「顔鉄」という名称だとされています。

「顔鉄」の言葉の使い方や使われ方

「顔鉄」の言葉の使い方や使われ方

・『顔鉄の多くは写真撮影が得意だ』
・『顔鉄なので入選する瞬間を狙ってシャッターを切るようにしている』
・『車両がズラリと並ぶ車両基地は顔鉄の聖地である』
・『ヘッドマーク付きの車両は顔鉄からの人気が高い』

「顔鉄」の類語や言いかえ

「顔鉄」の類語や言いかえ

・撮り鉄
「鉄道の写真を取るのが好きな鉄道ファン」を意味する言葉です。

「顔鉄」と呼ばれる鉄道ファンの多くは鉄道車両の正面顔を写真に撮るのが好きな「撮り鉄」でもあります。

・正面鉄
「鉄道を正面から見るのが好きなファン」を意味する言葉です。

「顔鉄」とは同じ意味ですが車両そのものが好きというよりも構図やアングルにこだわる撮り鉄の一種を指す意味で使われています。

まとめ

まとめ

鉄道の楽しみ方は人それぞれです。

個性あふれる鉄道車両の顔を楽しむ「顔鉄」以外にもさまざまなジャンルがあるので鉄道に興味のある方は自分なりの楽しみ方を見つけ出してみてください。

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