「鬱」と「欝」の違いとは?分かりやすく解釈

この記事では、「鬱」【うつ】と「欝」【うつ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「鬱」とは?意味

「鬱」とは?意味

人影もなく、家は空き家になっている周囲は誰も手入れをしていないため、草木がひどく茂っている様子を「鬱」【うつ】といいます。

使い方としては、「鬱蒼」【うっそう】と後ろに漢字を掛け合わし、地面に太陽が当たらないほど草木がたくさん生えているか表せる言葉になるわけです。

このようなさまが転じて、「憂鬱」【ゆううつ】と書いて気分が晴れず、暗い自分のさまを伝えます。

「欝」とは?意味

「欝」とは?意味

気分がすぐれないとき暗い気持ちになることを「欝」【うつ】といいます。

気が滅入ってしまうほど仕事で大きな失敗してしまったとか、上司に叱られてばかりでつらい、親から勉強しろと言われ続けたとき人は気落ちして欝状態に陥るのです。

「欝病」【うつびょう】が発生しやすく、食事する気力も失い、人に会うのも嫌になってしまうほどひどく落ち込む状態を表します。

「鬱」と「欝」の違い

「鬱」と「欝」の違い

「鬱」「欝」の違いを、分かりやすく解説します。

草木が伸びに伸びて、家を覆ってしまうほどひどく茂っている様子を「鬱」といいます。

人が容易に入り込めないほど草木が茂っている状態であるさまは恐怖すら感じさせるでしょう。

もう一方の「欝」は、自らの失敗や人間関係などで悩み続けたときひどく気落ちしてしまい、頭を抱えてしまう状態を伝えます。

気が塞ぎ、すっきりしないので、つらいと思う人の気持ちを漢字一文字で表すわけです。

「鬱」の例文

「鬱」の例文

・『彼氏に別れを告げられて、朝から憂鬱な気分で会社に行けない』
・『空き家の庭を見ると、草木が欝蒼と茂っていて切なくなる』

「欝」の例文

「欝」の例文

・『過去の忌々しい記憶を思い出すたび兄は気が滅入ってしまう』
・『妹は日ごろの欝を晴らすため酒を浴びるように飲んだ』

まとめ

まとめ

どちらも見た目が似ている漢字ですが、状態や状況に目を向けてどちらを使えばより当てはまる言葉になるかを考えて選らんでみるといいでしょう。

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