この記事では、「由々しき」と「忌々しき」の違いを分かりやすく説明していきます。
「由々(ゆゆ)しき」とは?
「由々(ゆゆ)しき」とは?
「由々しき」には以下の意味が含まれています。
・「重大である」や「容易ではない」、「程度が甚だしい」
・「神聖で畏れ多い」や「慎むべきこと」
・「不吉であること」や「忌まわしいこと」
・「うとましい」
・「素晴らしい」や「立派である」
「由々しき」の使い方
「由々しき」の使い方
「由々しき」は「由々しき事態」や「由々しき問題」など、「とんでもない」や「軽視できない」などのニュアンスで使用されることの多い表現です。
「忌々(いまいま/ゆゆ)しき」とは?
「忌々(いまいま/ゆゆ)しき」とは?
「忌々(いまいま)しき」には以下の意味が含まれています。
・「非常に腹立たしく感じる」
・「遠慮すべきすること」や「けがれを避けて慎むべきこと」
・「不吉であること」や「縁起が悪いこと」
そして、「忌々しき」は先述した「由々しき」と同じく「ゆゆしき」と読むこともでき、「由々しき」の別表記として用いることができます。
「忌々しき」の使い方
「忌々しき」の使い方
「忌々しき」は「忌々しき○○だ」=「腹立たしい○○だ」や先述した「由々しき」と同じく「由々しき事態」=「とんでもない事態」などのように使用されることの多い表現です。
「由々しき」と「忌々しき」の違い
「由々しき」と「忌々しき」の違い
「由々しき」は「とんでもない」や「不吉であること」などネガティブなニュアンスで使用される言葉です。
一方、「忌々(いまいま)しい」も「腹立たしいこと」や「遠慮すべきこと」などネガティブなニュアンスを含めるほか、「忌々(ゆゆ)しい」の読みを当てて、「由々しい」の別表記として用いることも可能です。
「由々しき」の例文
「由々しき」の例文
・『経済に甚大な被害を与える事故が立て続けに起こり、由々しき事態である』
・『生活困窮者の数が年々増加していることは由々しき問題である』
「忌々しき」の例文
「忌々しき」の例文
・『私にとって蚊やハエはとても忌々しい存在である』
・『入社すぐに大きなミスをしてしまったことは、今でも私にとって忌々しき過去である』
まとめ
まとめ
・「由々しき」は「重大である」や「容易ではない」、「慎むべきこと」、「不吉であること」などの意味を含む言葉です。
・「忌々(いまいま)しき」は「非常に腹立たしく感じる」や「遠慮すべきすること」「不吉であること」などの意味を含む言葉です。
また、「ゆゆしき」という読み方を当てることもできるので、「由々しき」の別表記として用いることが可能です。