この記事では、「種々」と「様々」の違いを分かりやすく説明していきます。
「種々」とは?
「種々」とは?
「種々」(しゅじゅ)は、種類が多いという意味で使われます。
例えば、お店が宣伝で「どのコーナーも種々勢揃いです」と使うような言葉で、「どのコーナーの製品も多くの種類が揃っています」と言っているのと同じになります。
同じカテゴリー内での種類という意味になり、靴を売っているお店であれば、ランニングシューズからビジネス用の革靴、ブーツなどが「種々」揃っているという具合です。
「様々」とは?
「様々」とは?
「様々」(さまざま)という表現は、色々と異なっているという意味になります。
「考え方は人によって様々だ」のような使い方や、「様々な作品が展示されている」などと使われます。
その作品類に関して言えば、絵画や彫刻などのジャンル別に多いと「様々」となり、それらの中で色々なものがあれば、「種々」が揃っているという使い方になります。
「種々」と「様々」の違い
「種々」と「様々」の違い
「種々」と「様々」の違いを、分かりやすく解説します。
「種々」は、同一ジャンルの中での種類が多いことの表現になり、「様々」は、そのジャンル自体で異なっているものが多いという意味になると考えてください。
これら2つを合わせた「種々様々」(しゅじゅさまざま)という四字熟語があり、ジャンルもその中での種類も共に多いといった意味になります。
類語に「多種多様」(たしゅたよう)という言葉が存在し、こちらも意味は同様です。
この「多種多様」も、「多種」で種類の多さ、「多様」が色々と異なっている様子の表現になり、それぞれ別々に使うことができます。
「世界では、多様な生活様式がある」と使った時には、世界中に色々と異なった多くの生活様式があると表現しています(そのまま「様々」と置き換えることができます)。
まとめ
まとめ
「種々」と「様々」は、このように違う言葉です。
「種々」は種類、「様々」が分野やジャンルのそれぞれの多さを表現する言葉だと覚えておきましょう。