「秋甘泉」と「新甘泉」はどちらも梨の一種ですが、特徴や味わいなどが異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「秋甘泉」と「新甘泉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「秋甘泉」とは?
「秋甘泉」とは?
「秋甘泉」は「あきかんせん」と読む梨の品種で、鳥取県園芸試験場で育成され平成21年(2009年)に品種登録されました。
梨の人気品種である「豊水」と「おさ二十世紀」を交配させて誕生し、甘みが強いもののみずみずしく、酸味が少ないのが特徴です。
「新甘泉」とは?
「新甘泉」とは?
「新甘泉」は「しんかんせん」と読む梨の品種で、鳥取県園芸試験場で育成され平成20年(2008年)に品種登録されました。
赤梨の一種である「筑水」に「おさ二十世紀」を交配させて誕生し、大玉で酸味が少なく、甘みが強いのが特徴です。
「秋甘泉」と「新甘泉」の違い
「秋甘泉」と「新甘泉」の違い
「秋甘泉」と「新甘泉」は双方とも鳥取県産の梨で、比較的新しい品種という共通点がありますが、「秋甘泉」が平成21年(2009年)に登録されたのに対し、「新甘泉」はその1年前にあたる平成20年(2008年)に登録されたという違いがあります。
また、両者の交配や重さ、見た目、食感、味わいも異なります。
「秋甘泉」は「豊水」と「おさ二十世紀」をかけ合わせた品種で、重さは400g前後、見た目は豊水と類似しており、全体的に大きめの果点があるのが特徴です。
食感は柔らかめで、甘みが強いながらもみずみずしさがあり、酸味が少なく果汁が豊富でジューシーな味わいをしています。
また、「秋甘泉」は表面に傷がつきやすいためデリケートに扱われる側面があるようです。
一方、「新甘泉」は「筑水」に「おさ二十世紀」をかけ合わせた品種で、重さは540g前後あり、「筑水」が赤梨の一種であることから赤梨そのものともいえる見た目ですが、果肉は青梨のような色合いをしています。
シャキッとした食感が特徴的で、甘みが強くて酸味は少なく、溢れんばかりの果汁が味わえます。
上記に加え、両者の収穫や旬の時期にも相違点があります。
「秋甘泉」は9月上旬頃から下旬にかけて収穫され、食べ頃となるのは9月中旬から下旬頃にかけてとされており、9月上旬あたりから10月上旬あたりにかけて市場に流通します。
対して「新甘泉」は8月下旬から9月上旬にかけて収穫され、8月下旬から9月上旬の時期が食べ頃といわれていますが、市場には9月中旬あるいは下旬あたりまで出回ります。
なお、「秋甘泉」と「新甘泉」はどちらも鳥取県のオリジナル品種として知られ、贈答品としても普及しています。
贈答品としては、どちらかというと「新甘泉」の方に人気があるといわれています。
まとめ
まとめ
「秋甘泉」と「新甘泉」は鳥取県で生産される梨の一種ですが、見た目や重さ、味わい、収穫時期などに違いがあることが分かります。
どちらもネット通販などで販売されており、プレゼントとしても人気があるようです。
ぜひ参考にして両者の特徴を知り、果物についての知識をより深めてください。