若者の間で使われる言葉「ハム交」とは何を表しているのでしょうか。
今回は、「ハム交」の意味と類似する表現について解説します。
「ハム交」とは?意味
「ハム交」とは?意味
「ハム交」とは、「公共交通機関」を意味する言葉です。
「ハム交」の概要
「ハム交」の概要
公共交通機関の「公」という字はカタカナの「ハム」を縦に並べたものであることから誕生した造語が「ハム交」です。
電車やバスなど公共交通機関を指す若者特有のスラングであり徒歩や自動車など自家用交通手段と区別する意味合いで使われます。
「ハム交」がいつ誕生したのかは定かではありません。
造られた経緯や次期などははっきりしていませんがインターネットの大手掲示板で使われたのが初出であるというのが有力な説です。
昔から「公」という字を「ハム」と読むのは珍しいことではなく一種のスラングとして使われていました。
北海道日本ハムファイターズのことをスラング的に「公」と書くのはネット上でよく見られる表現です。
「ハム交」という言葉は公共交通機関があまり充実していない地方でよく使われています。
公共交通機関が充実していて日常の足として当たり前に使われている都心部ではわざわざ電車やバスのことを公共交通機関と表現することはほとんどありません。
「ハム交」という表現が使われているのは日常的な移動手段として車が大きな役割を果たしている地方、つまり公共交通機関をわざわざはっきり説明する必要がある地方です。
バブル世代よりも上の年代では自動車を持つのがステータスであり遊びやデートに公共交通機関を利用するのはかっこ悪いという価値観がありましたが、車離れが進んだ現代の若者にはそのような価値観はほとんど見られず当たり前のように「ハム交」を使って移動しています。
「ハム交」に対する意識は地方と都会でも大きな差が見られ、自動車が当たり前の地方エリアと自動車のほうが帰って不便でお金もかかる都心エリアでは「ハム交」移動に対する心理的な障壁や実際の利便性にも雲泥の違いがあります。
「ハム交」の言葉の使い方や使われ方
「ハム交」の言葉の使い方や使われ方
・『幹線道路が渋滞するので野球の試合を見に行くときは車を使わずハム交で行くことにしている』
・『東京23区内で生活するなら自家用車よりもハム交を移動手段のメインにしたほうが便利だ』
・『ハム交が1日3便のバスしかないど田舎なので免許と自家用車は必須である』
・『駐車場が少ないので病院までのアクセスにはハム交が推奨されている』
「ハム交」の類語や言いかえ
「ハム交」の類語や言いかえ
・足
「移動のために使う手段」を意味する言葉です。
「車を日常の足にしている」「目的地までの足がない」など車や電車など移動手段としての乗り物を指します。
公共交通機関だけでなく自転車や自家用車など自前で用意する交通手段も含みます。
・交通インフラ
「交通のために使われる公共財」を意味する言葉です。
電車やバスなどの公共交通機関を指すほか道路や橋など交通に用いられる公共設備全般を含む表現です。
まとめ
まとめ
「ハム交」は若者が使うスラングですが言葉の意味は昔からある内容を表しています。
難しい意味ではないのでこの機会に覚えておきましょう。