「なよなよしてる」とは意味や使い方、類語や例文などを解説

「なよなよしてる」の解説

「なよなよしてる」の解説

「なよなよしてる」は、「力がなくて弱々しい様子」という意味です。

やわらかくしなやかで、外から力を加えられると真っ直ぐにしていられない状態のを言います。

「なよなよしてる」は、物だけではなく人に対しても使われます。

「しなやかで弱々しい」ということから、主に男性で、か細くて力が弱そうに見える様子を表す言葉です。

「なよなよ」の語源は、古語の「弱ぶ(なよぶ)」という言葉で、「弱々しくしなやかである」「柔らかく振る舞う」「柔和なさま」という意味です。

この「なよぶ」という意味がより強調されて「なよなよ」として使われる様になりました。

普通に弱々しいのではなく、より一層弱々しい様子を表す言葉です。

歴史的書物である「源氏物語」には「なよなよとしてものも言はず(弱々しい様子で何も言わない)」という一文があります。

この文は女性について書かれたものですが、次第に男性の様子に対して使われる様になったのです。

「なよなよしてる」「男らしくない」ということですので、男性にとっては悪い意味ですが、最近では「優しそう」「中性的」と良い意味で使われることもあります。

「なよなよしてる」の使われ方

「なよなよしてる」の使われ方

「なよなよしてる」は、「しなやかで弱々しい様子」に使われる言葉ですが、実際には物と人の2つの使い方に分かれます。

物に使われる場合は「長いものや幅広いもので、材質が柔らかかったり、老朽化して曲がりくねっている様な状態」に使われます。

見た目が既に曲がっている状態で、うねりに対して「なよなよしてる」と表現するのです。

人に使われる場合は解説で紹介し他通り、「主に男性で見るからにか細く、力強さが感じらない様子」に使われることが多くなります。

例えば色白でなで肩、やせていて手足が細い男性です。

男性に「なよなよしてる」と言うと気分を害することもあるので注意が必要です。

ただし、「なよなよしてる」は人から見て使う言葉で、見た目がか細くても実は筋力があったり、武芸を身に付けていることもあります。

「なよなよしてる」の例文

「なよなよしてる」の例文

「なよなよしてる」の例文を紹介します。

「最近の若い男性はなよなよしてる人が多い」
最近の若い男性は、仕事が忙しかったり、ゲーム三昧の毎日を送っているので、筋力が衰えて弱々しくなっていると言っています。

「なよなよしたアイドルだと思っていたら意外にスポーツマンだった」
女性に人気の男性アイドルが、か細くて弱々しいと思っていたらスポーツマンであることを知って驚いていることを表しています。

「スピーチする時に決まってなよなよとした声になる」
人前でスピーチする時になると、何故か声に力が入らなくなり、か細くて震えた声になってしまうと悩んでいる様子を表します。

「なよなよして中性的なところがいい」
男性タレントなどで、か細くて弱々しそうなのですが、それが中性的に見えて魅力的であると言っています。

「なよなよしてる」の類語・言い換え表現・関連語

「なよなよしてる」の類語・言い換え表現・関連語

「なよなよしてる」の類語・言い換え表現・関連語を紹介します。

「華奢(きゃしゃ)」

「華奢(きゃしゃ)」

見た目がか細くて弱く、上品で繊細な印象を与えることを言います。

こちらは細身の女性に対して使われることが多くなります。

「女々しい(めめしい)」

「女々しい(めめしい)」

意気地がなくて弱気な態度を取ることを言い、主に男性に対して悪い意味で使われる言葉です。

「なよなよしてる」の英語

「なよなよしてる」の英語

「なよなよしてる」は、その時の状況で使い方が変わります。

「見た目がか細い」という場合は“He looks skinny. (彼は痩せて見える)”になります。

「弱々しい」という場合は“He looks delicate. (彼は繊細に見える)”になります。

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