若者の間で使われる言葉「ワンパ」とは何を表しているのでしょうか。
今回は、「ワンパ」の意味と類似表現について解説します。
「ワンパ」とは?意味
「ワンパ」とは?意味
「ワンパ」とは、「ワンパターンの略語」です。
「ワンパ」の概要
「ワンパ」の概要
模様やデザインの規則性のことを「パターン」といいます。
同じデザインが繰り返される様子から物語の形式や様式をあらわす言葉として使われ、種類がなく決まりきった一つのパターンしかないことを「ワンパターン」と表現します。
「ワンパ」はワンパターンの略語であり「同じ展開や筋書きが繰り返されること」を意味する言葉です。
毎回同じような展開で話が進む物語や決まりきった戦法を使うゲームプレイなど「新鮮味や発展性が感じられず同じことを繰り返すありきたりな様子」を指す言葉として使われています。
「ワンパ」という表現は代わり映えがせず飽き飽きした様子を非難する否定的なニュアンスが込められています。
仕事や役割では毎回同じことを同じように繰り返すことが正しいケースもありますが「ワンパ」という表現は「新しいものを見たいのに見覚えのあることが繰り返されていてつまらない」という目新しさのなさを悪くいうときに使います。
ネット上に情報があふれる現代では「ワンパ」に対する視線が厳しくなっています。
かつては情報にふれる機会が少なく旧作の焼き直しや使い回しがバレずに受け入れられるケースもありましたがネットで簡単に古い情報と照らしあわせてチェックされてしまう今、ちょっと似ているだけで「ワンパ」呼ばわりされてしまう創作者にとって厳しい時代になっています。
同じ形式や様式を使っているのに「ワンパ」呼ばわりされないものもあります。
具体的な基準はありませんが端的に単言ってしまえば「出来の良さ」で「ワンパ」か否かが区別されています。
見たことがあるような展開でも出来が良く面白ければ認められ、出来が悪くイマイチだと「ワンパ」とされて非難の対象になってしまいます。
「ワンパ」の言葉の使い方や使われ方
「ワンパ」の言葉の使い方や使われ方
・『期待されて始まった新連載漫画だがいつまでたってもワンパの繰り返しで飽きてきた』
・『最近のドラマは医者と刑事ばかりでワンパが極まっている』
・『芝居の引き出しがなくワンパの演技しかできない役者』
・『戦い方がワンパではすぐに攻略されてしまうので工夫が必要だ』
「ワンパ」の類語や言いかえ
「ワンパ」の類語や言いかえ
・マンネリ
「状況に慣れてしまい進歩することなく決まりきった内容を惰性のように繰り返すこと」を意味する言葉です。
もともとは「マンネリズム」という芸術で使われる言葉の略語で「同じことの繰り返しで閉塞感や倦怠感に包まれている様子」を指します。
「ワンパ」よりも行き詰まりや停滞と言った将来性に欠けるニュアンスを強く含む表現です。
・ルーチン
「決まった手順」を意味する言葉です。
同じことを繰り返すという点にと共通性が見られますが「ワンパ」が同じことの繰り返しに否定的であるのに対し、こちらは手順や形式として確立していることを肯定的に評価しているという違いがあります。
まとめ
まとめ
どんな物事であっても「ワンパ」だと確実に行き詰まります。
ひとつのパターンを貫くというのもひとつの選択ですが将来性を守りたいなら知識や技術を習得してパターンを増やすほうが堅実です。