ネット上で見かける独特の表現に「豆腐メンタル」があります。
この言葉はどのような意味で使われているのでしょうk。
今回は、「豆腐メンタル」の意味と類似表現について解説します。
「豆腐メンタル」とは?意味
「豆腐メンタル」とは?意味
「豆腐メンタル」とは、「ちょっとした事で崩れてしまう弱々しい精神」を意味する言葉です。
「豆腐メンタル」の概要
「豆腐メンタル」の概要
人の気構えや心持ちなど精神的な部分のことを「メンタル」といいます。
もともとは精神医学で対象とする精神面全般のことを指す言葉ですが、一般的にはスポーツ選手の精神力や苦難にあったときの耐性など「心の強さ」といったような意味合いで使われています。
「豆腐メンタル」とは「豆腐のようにちょっと力を加えただけで崩れてしまうほど柔らかく傷つきやすいメンタル」を意味します。
普通の人なら楽々と超えられる軽いストレスや軽度な困難に遭遇しただけでパニックを起こしたり傷ついたり不安になったりするような「弱い心」を指して「豆腐メンタル」と表現します。
「豆腐メンタル」の由来は諸説ありますが『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』という作品を見たファンの発言が切っけだという説が有力です。
作中で登場したキャラクターが力強い言動とは裏腹にちょっとした事で動揺し不安定になる様子を例えて豆腐のようだといったことがきっかけで「豆腐メンタル」が弱々しい精神を指す言葉として定着したとされています。
「豆腐」を弱く頼りないことの例えに使うのは昔から見られる用法です。
「豆腐の角に頭をぶつける」「豆腐にかすがい」「豆腐で歯を痛める」など江戸時代よりも以前から豆腐は柔らかくて弱く頼りないものとされてきました。
「豆腐メンタル」が誕生したとされているのは2000年代後半ですが古くからあることわざにも近しい表現であったことも広く受け入れられる要因になったと考えられます。
基本的にはネガティブな意味合いで使われる言葉であり、批判や呆れなどの文脈で登場することがほとんどです。
スポーツ選手など勝負事に関わる人が実力者にもかかわらず精神的な脆さで力を十分に発揮できず崩れてしまう様子を指すのにぴったりな表現であることからネットスラングの枠を超えスポーツ評論など一般層にも浸透しています。
「豆腐メンタル」の言葉の使い方や使われ方
「豆腐メンタル」の言葉の使い方や使われ方
・『実力はあるのに豆腐メンタルのせいでなかなか勝てない』
・『批判されるとすぐへこむ豆腐メンタルの持ち主』
・『豆腐メンタルを何とかしない限りこれ以上の成績は難しい』
・『相手が豆腐メンタルだったせいで今日の試合は楽勝だった』
「豆腐メンタル」の類語や言いかえ
「豆腐メンタル」の類語や言いかえ
・ガラスのハート
「心が打たれ弱いこと」を意味する言葉です。
昔から使われている表現で意味は「豆腐メンタル」と非常によく似ていますが「豆腐メンタル」がぐずぐずとなし崩し的に崩れてしまう芯の弱さを表しているのに対し、こちらはちょっとしたことで傷ついてしまう繊細さを強調しています。
・ノミの心臓
「臆病ですぐにドキドキする心の持ち主」を意味する言葉です。
立派な見た目に対して精神的に弱いことをあらわすときに使います。
まとめ
まとめ
ネットスラングとして生まれた「豆腐メンタル」ですが語感の良さや意味の伝わりやすさから一般にも浸透しつつあります。
ニュースなどで使われる日が来るかもしれない言葉なので正しい意味を覚えておきましょう。