少子化に歯止めがかからない中「妊活」という言葉が注目を集めています。
この言葉は具体的にはどのようなことを表しているのでしょうか。
今回は、「妊活」の意味と関連用語について解説します。
「妊活」とは?意味
「妊活」とは?意味
「妊活」とは、「子どもを持つために妊娠を目標に行われるさまざまな活動」を意味する言葉です。
「妊活」の概要
「妊活」の概要
子どもがほしいけれどなかなか子宝に恵まれず悩んでいるカップルは少なくありません。
潜在的には数十万組とも言われる子どもを望むカップルが行っている「妊娠のための活動」を「妊活」といいます。
昔から子どもを持つためにあれこれ努力するのは珍しいことではありませんでしたがそのような活動を指す言葉として「妊活」という表現が使われるようになったのは2010年代に入ってからです。
それまで子どもができないのは本人たちに原因があるとされあまりおおっぴらに悩みを打ち明けられない雰囲気がありましたが、子どもを持つために活動することを前向きにとらえ男女が協力するだけでなく周囲の理解と助力を得られるよう努力してきた積み重ねにより世間の理解が進み「妊活」という言葉が誕生したとされています。
「妊活」は妊娠のために行われる様々な活動を含みます。
直接的には排卵日管理による計画妊娠や医療技術を用いた不妊治療などを指しますが、広義では妊娠しやすくなるように仕事量をセーブしたり環境の良い場所に引っ越したりといった間接的な活動も含みます。
妊娠へ至るまでの経緯は人それぞれです。
子どもがほしいと思ったらすぐに授かったという人もいれば長年努力しているのになかなか妊娠できない人もいます。
子どもがほしいという前向きな気持で行う「妊活」ならばいいのですが、周囲がプレッシャーを掛けるような形で押し付けたり無理強いしたりするような「妊活」が慎む必要があります。
少子高齢化が進む中、安心して女性が子どもを産める環境は社会にとっても有益です。
これまで「妊活」はプライベートなものとされ周囲の配慮や理解も十分とはいえない状態が続いてきましたが、子どもを欲しいという気持ちが男女間の個人的な希望ではなく社会を支える礎として重要なものであると理解が進むことによりこれからの「妊活」がより形で実現します。
「妊活」の言葉の使い方や使われ方
「妊活」の言葉の使い方や使われ方
・『妊活のために残業は基本的にやらないことにした』
・『不妊治療だけが妊活ではない』
・『仕事と家庭の両立を考えると計画的な妊活はとても重要である』
・『妊活が成功し赤ちゃんを授かった』
「妊活」の類語や言いかえ
「妊活」の類語や言いかえ
・産活
「出産に備えて行う活動」を意味する言葉です。
「妊活」が成功し子どもを授かってからはこちらに活動が移行します。
体調管理や安心して子どもを埋める環境づくりなど目的は異なりますが具体的な行動内容には共通点が見られます。
・育活
「子どもを育てる活動」を意味する言葉です。
育児そのものだけでなく育児のために仕事を調整したり引っ越しや同居などライフスタイルを見直したりすることも含みます。
まとめ
まとめ
「妊活」という言葉は各種メディアで取り上げられるほど世間に浸透しています。
妊娠は個人にとっての喜びであるだけではなく社会にとっても有益で不可欠なものであることを考えればまだまだ取り巻く環境は十分とはいえません。
少子高齢化解消のためにも安心して子どもを持ちたいと思える社会づくりや制度設計がなど妊娠活動へのさらなる支援が求められています。