ネット上で使われている言葉「カメコ」とは何を指しているのでしょうか。
今回は、「カメコ」の意味と関連用語について解説します。
「カメコ」とは?意味
「カメコ」とは?意味
「カメコ」とは、「カメラ小僧の略」で「写真を取るのに熱中するアマチュアカメラマン」を意味する言葉です。
「カメコ」の概要
「カメコ」の概要
「カメコ」の元となった言葉「カメラ小僧」はスラングの一種ですが歴史はかなり古く昭和の時代には既に存在していました。
戦後間もないころのカメラは高級品であり一般家庭にもあったもののとても効果で気軽に使えるようなものではありませんでした。
フィルムや印画紙などの消耗品類も効果であり記念写真は写真館でプロカメラマンに撮影してもらうのが一般的で個人でカメラを所有するのは趣味として凝っていた一部の人だけに限られます。
時代が下り安価なカメラが登場すると写真ブームが到来します。
きっかけは小学生を中心に一大ブームとなった「スーパーカーブーム」です。
名車を撮影しようとカメラ片手に街をめぐる小学生カメラマンが増加し写真撮影のハードルは大きく変わりました。
かつては撮られるものだった写真が自分で撮るものへと変わり写真が趣味として認知されるようになったことでプロはだしの高級機剤を持つアマチュアカメラマンが急増します。
バブルの頃になり特殊なアマチュアカメラマンを指す言葉として誕生したのが「カメラ小僧」すなわち「カメコ」です。
バブル期になるとレースクイーンやコンパニオンなど会場に華を添えるために美しい女性をスタッフとして配置するイベントが急増します。
ハイレグ水着やミニスカートなどきわどい衣装を着た彼女たちを目当てに会場に集まるアマチュアカメラマンを指す言葉が「カメコ」です。
「カメコ」に厳密な定義はありませんが基本的には「イベントなどで女性の写真目当てに集まる若い男性カメラマン」を指します。
カーレースや自動車ショーなどイベント内容には興味がなくただただ女性目当てに集まる男性カメラマンを指しておりやや侮蔑的な意味合いを含む表現です。
現在ではアイドルやコスプレイヤーなど幅広く女性を撮影することを趣味にする男性カメラマンを「カメコ」と呼んでいます。
以前に比べると侮蔑的な意味合いは低くなっているものの「カメコ」の一部に人を押しのけたり大きな機材を振り回したりなど危険な行為が見られることからあまり歓迎されない存在として広く認知されています。
「カメコ」の言葉の使い方や使われ方
「カメコ」の言葉の使い方や使われ方
・『レースクイーンの周りにカメコが群がる』
・『カメコの人数は人気のバロメーターである』
・『カメコが殺到してしまい危険が予想されるためイベントは中止になった』
・『重い機材を持ち歩くカメコは意外と体力がある』
「カメコ」の類語や言いかえ
「カメコ」の類語や言いかえ
・スナイパー
「超望遠レンズを使って撮影するカメラマン」を指す言葉です。
一本数十万円もする高性能レンズを使うカメラマンをスコープでターゲットを狙う狙撃手に例えた表現です。
・カメ娘
「女性のカメラ小僧」を意味する言葉です。
被写体の性別や種類にかかわらず女性カメラマン全般に対して使われます。
まとめ
まとめ
イベントになるとどこからともなく退去して押し寄せる「カメコ」がマナーや治安の観点から厄介者扱いされるケースが増えています。
スマホの登場により本格的なカメラ機材を持つ人は少なくなっているものの安心はできません。
相手に直接言うと不快に思われる可能性がある表現なので注意してください。