この記事では、「奉献」と「奉納」の違いを分かりやすく説明していきます。
「奉献」とは?
「奉献」とは?
「奉献」とは神仏や目上の人に物を差し上げることです。
目上の人と言っても直属の上司などではなく家柄や身分の高い人、歴史的に見れば天皇家であったり領主の一族などに物を献上することを「奉献」と言っていました。
神仏に捧げられるものには金銭や食べ物に御神酒などの物品以外にも、神仏を楽しませるために舞などの芸能や競技が捧げられますが、「奉献」と言われるのは物として存在している金品を捧げる場合だけです。
「奉納」とは?
「奉納」とは?
「奉納」とは神仏になにかを捧げることです。
「奉納」として捧げられるものは幅広くその神様に関連する品や食べ物やお酒などの物品もあれば、舞や歌のような芸能であったり相撲のような競技が捧げられることもあります。
「奉納」するものは神様仏様を喜ばせて楽しませるために捧げられるものなので、逆に言えば神様仏様が喜ばせられるものなら物品として形に残る必要がないからです。
そのため「奉納」するものは何でも良いと言えば何でも良いのですが、本人が大切なものだと思っていたりそれなら神様を喜ばせられると思うものである事が重要になります。
「奉献」と「奉納」の違い
「奉献」と「奉納」の違い
「奉献」と「奉納」の違いを、分かりやすく解説します。
神仏であったり身分や家柄の高い人に金品を捧げることが「奉献」で、神仏に喜んでもらうために何かを捧げることが「奉納」です。
「奉献」で捧げるものは金品のような形のあるものだけですが、「奉納」では芸能や競技など形の残らないものも捧げられます。
また「奉献」は神仏だけでなく人にも捧げられますが「奉納」されるのは神様や仏様だけです。
まとめ
まとめ
捧げる相手は神仏だけでなく身分の高い人も含めるかどうかと、物品だけか物品以外のものも含めるかどうかが「奉献」と「奉納」の違いです。
実際に神社などに捧げ物をする場合には基本的に「奉納」が使われます。