この記事では、「デグる」の意味を分かりやすく説明していきます。
ソフトにまつわる語を楽しく学びましょう。
「デグる」とは?意味
「デグる」とは?意味
「デグる」とはIT用語のひとつ。
ソフトが最新バージョンになったのに、品質が劣ってしまうことです。
アップグレードしたにも関わらず、いまいちパッとしない製品をいいます。
更新するときにプログラムミスがあって、不具合が出ているものが「デグる」です。
そもそも「デグる」とは英語の「テグレード」と「する」を組み合わさた用語です。
英語のテグレードは、新しいソフトからバグが見つかる状況をいいます。
バグとは設計ミスのこと。
プログラムに穴があるため起こる、不具合を呼んでいます。
そのためアップデート時に問題があって引き起こされた大失態を「デグる」といっています。
多くのプログラマーをドキリとさせる、冷や汗ものの言葉です。
「デグる」の概要
「デグる」の概要
デグるはエンジニアの間で使われ、しだいに一般ユーザーに広まっていった言葉です。
新しく書き起こしたプログラムに問題があって、アップデー前後にミスが発覚することをいいます。
一方でデグるは、海上自衛隊などの航空部隊もつかっている言葉です。
戦闘機の調子が悪いこと、またはパイロットの体調が今ひとつ冴えないことを「デグる」といっています。
また気持ちが落ち込むこと、長い間つかって劣化する様子も「デグる」です。
ダメになること、悪い方向に向かっている状況をあらわします。
「デグる」の言葉の使い方や使われ方
「デグる」の言葉の使い方や使われ方
デグるはこのように使います。
・『仕様を大きく変更すると、デグる可能性もあります』
・『念のためテストをお願いします。本番でデグるのは避けたいので』
・『3日かけて作った資料がテグっている。とても焦った』
デグるとは業界用語で、バージョンアップするときの誤作動をいいます。
おもにIT企業の、現場でつかいます。
最近ではIT業界以外でも、仕様を変えてミスが増えることを「テグる」といいます。
劣化するという訳があるので、ネガティブなシーンで使われています。
「デグる」の類語や言いかえ
「デグる」の類語や言いかえ
「デグる」の関連語には、次のキーワードもあります。
・テグレード
・リグレッション
デグるの正式名称はテグレードです。
そしてリグレッションも、同様の意味があります。
リグレッションとは、バージョンアップ時に以前のバグがまた発生すること。
プログラムが劣化することをいいます。
そのためIT業界では本番前に「リグレッションテスト」という、お試し運転をおこないます。
ここで操作性に問題がないか、チェックしています。
まとめ
まとめ
「デグる」の意味と使い方をおさらいしました。
「デグる」とは、アップデートにともない品質が悪くなること。
プログラムミスによって、今までなかったミスが起こることをいいます。
もともとプログラマーが使っていた言葉ですが、最近はIT業界以外でも幅広く使われています。
劣化やダウンをあらわす、ネガティブなキーワードです。