正月に飾る鏡餅を下げて食べることを示す言葉には「鏡割り」や「鏡開き」があります。
この記事では、「鏡割り」と「鏡開き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鏡割り」とは?
「鏡割り」とは?
「鏡割り」とは正月に供えた鏡餅を下げて食べる習慣を示す言葉です。
この言葉は古い時代によく使われていましたが、「割る」という言葉が悪い印象を与えることや演技が悪いことから現代ではあまり使われません。
お正月に供える「鏡餅」は古い時代の儀式で用いられる鏡をモチーフにしており、光を反射することから太陽神である天照大御神のご神体として祀られていました。
そのような経緯から「鏡餅」は太陽の象徴や縁起の良いものとして正月に供えるようになりました。
「鏡開き」とは?
「鏡開き」とは?
「鏡開き」とは正月に供えた鏡餅を下げて食べる習慣を示す言葉です。
前述の「鏡割り」は縁起が悪いものとして捉えられた結果、現代ではこちらの「鏡開き」の方が一般的に使用されます。
「鏡開き」は1月の11日ごろに行われることが多く、最近はネットやブログで様々な餅料理が公開されています。
「鏡開き」はこれ以外にも結婚式などの催事でお酒の樽を木槌で割る時にも使うことで有名です。
「鏡割り」と「鏡開き」の違い
「鏡割り」と「鏡開き」の違い
「鏡割り」と「鏡開き」はどちらも正月に供えた鏡餅を下げて食べる習慣を示す言葉です。
しかし「鏡割り」は縁起が悪いことから現代では「鏡開き」の方を使います。
「鏡開き」はこれ以外にもお酒の樽を木槌で割って開封する時にも使います。
「鏡割り」の例文
「鏡割り」の例文
・『昔の習慣である鏡割りについて調べました』
・『鏡割りは縁起の悪い言葉というのは初めて知りました』
「鏡開き」の例文
「鏡開き」の例文
・『鏡開きの日はお餅を3個食べました』
・『帰省して久しぶりに家族と鏡開きをしました』
まとめ
まとめ
「鏡割り」と「鏡開き」はどちらもお供え物である鏡餅を下げて食べる習慣を示す言葉です。
現代では演技の悪い「鏡割り」は使われなくなり、「鏡開き」は正月の習慣だけではなくお酒の樽を木槌で割る時にも使うことが可能です。