「フラグクラッシャー」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

ネットで見かける独特の表現「フラグクラッシャー」とはどのような意味なのでしょうか。

今回は、「フラグクラッシャー」の意味と類似表現について解説します。

「フラグクラッシャー」とは?意味

「フラグクラッシャー」とは?意味

「フラグクラッシャー」とは、「予定調和の展開を破る人」という意味で使われる言葉です。

「フラグクラッシャー」の概要

「フラグクラッシャー」の概要

コンピューターゲームの世界では特定の処理を行うために必要な条件を「フラグ」といいます。

例えば「長老から泉の伝説についての話を聞いてから泉を訪れると女神が現れる」というイベントがある場合「長老に話を聞く」という行動が「泉に女神が現れる」という結果を起こすのに必要な条件として設定されています。

話を聞かずに泉を訪れても女神は現れず話を聞いていると女神が現れる、というような特定の行動がイベントを起こす条件として設定されているときの「イベントを起こすきっかけになる行動」「フラグ」と表現します。

「フラグ」は特定の結果を引き起こすための鍵となる行為や行動を指す言葉ですが、そこから転じて「特定の結果につながる行為」という意味で使われています。

例えば「攻撃の後にやったか?というセリフを言うと相手は無事」「この戦いが終わったら結婚するんだ、という奴は死ぬ」「転校して隣の席が美少女だと恋が始まる」といったような本来の「フラグ」の意味である条件と結果という関係ではなくこれまで類型的に見られたシチュエーション、いわゆる「お約束の展開」と同じような意味で使われている言葉です。

「フラグクラッシャー」とは「フラグを壊す人」を意味する言葉です。

具体的には「お約束でありがちな展開を壊す人」を指します。

これが起きたらこの後こんな展開になる、というありがちな要素を裏切る存在が「フラグクラッシャー」であり「マンネリを打破する」という肯定的な意味と「常識的な考えが通用しない」という否定的な意味の2つの使われ方をされる表現です。

フラグを無視して従わない存在である「フラグクラッシャー」は予定調和を壊すためマンガやゲームなどに登場するとありきたりな物語にはなりません。

創作上のキャラクターだけでなく現実においても周囲の予想を覆し裏切るように行動していく人を指して「フラグクラッシャー」と表現します。

「フラグクラッシャー」の言葉の使い方や使われ方

「フラグクラッシャー」の言葉の使い方や使われ方

・『フラグクラッシャーが登場すると物語の展開が予想不能になる』
・『彼は次々と恋愛チャンスを壊していくフラグクラッシャーだ』
・『あまりにも鈍感すぎて恋に発展しないフラグクラッシャータイプの男性』
・『死にそうで死なないフラグクラッシャー』

「フラグクラッシャー」の類語や言いかえ

「フラグクラッシャー」の類語や言いかえ

・お約束破り
「ありがちなお約束展開を破ること」を意味する言葉です。

この後に予想されるお約束の展開を壊していく「フラグクラッシャー」とはほぼ同じ意味で使われる言葉ですが「フラグクラッシャー」が個別のイベントに対して使われるのに対し、こちらは物語性の破壊に比重が置かれています。

まとめ

まとめ

「フラグクラッシャー」はネット上では広く使われていますが日常生活ではまず耳にすることがないネットスラングです。

前提としてゲームのフラグについての理解がないと意味がわからない言葉なのでこの機会に正しい意味を覚えておきましょう。

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