「過日は大変お世話になりました」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

この記事では、ビジネスシーンでよく使われる表現の「過日は大変お世話になりました」について、その意味や使い方等を徹底解説します。

「過日は大変お世話になりました」とは?

「過日は大変お世話になりました」における「過日」の読みは「かじつ」で、この熟語の漢字の訓読みから分かるように「すでに過ぎ去ったある日」を意味します。

また、「大変お世話になりました」は言うまでもなく、「非常にお世話になった」との意味の丁寧な表現です。

従って、「過日は大変お世話になりました」は「過ぎ去ったあの日には、非常にお世話になった」との意味の非常に丁寧な表現となります。

「過日は大変お世話になりました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

言葉自身の意味は、それほど難しくはなく、「過日にお世話になったこと」に対して、後日に会ったり、メールをする機会がある時に、改めて感謝の気持ちを伝える表現と言えます。

しかし、ここでポイントとなるのは、「過日」が具体的に過ぎ去った日のいつごろから、いつごろまでに使える言葉かと言う点です。

似た言葉に「先日」がありますが、この言葉との違いと合わせて、次に説明します。

「先日」は過ぎ去った日の中でも、比較的最近の場合に使われる言葉で、概ね1か月前までの出来事に使うべきとされています。

それに対して、「過日」は1か月前よりも古い出来事に対して使われると言う違いがあります。

例えば、1年前でも「過日」を使うことが出来ます。

また「先日」に似た言葉でよく使われるものに「先般」がありますが、この言葉も時間軸では「先日」と同様に、1か月以内の出来事に使われます。

ちなみに、「先日」は単に時間的な意味で使われるのに対して、「先般」は出来事の方に重点を置いているニュアンスの違いがあります。

3つの似た言葉 を上手に使い分けて、使用したいものです。

「過日は大変お世話になりました」を使った例文

・『拝啓 過日は大変お世話になりました。その後いかがお過ごしでしょうか』
・『過日は大変お世話になりました。合宿研修の楽しかったことを、今でも時々思い起します』

「過日は大変お世話になりました」の類語や言い替え

「過日」の類語としては、「以前」や「かつて」が挙げられます。

従って、「過日は大変お世話になりました」は、「以前は大変お世話になりました」や「かつては大変お世話になりました」と言い換えることが出来ます。

まとめ

「過日は大変お世話になりました」の文字通りの意味は、「過ぎ去ったあの日には、非常にお世話になった」との意味の非常に丁寧な表現となります。

「過日」は1か月以上前の出来事に使い、1か月以内の出来事に対しては、「先日」を使います。