「ご理解のほどよろしくお願いいたします」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「ご理解のほどよろしくお願いいたします」について、その意味や使い方を徹底解説します。

「ご理解のほどよろしくお願いいたします」とは?

「ご理解のほどよろしくお願いいたします」のフレーズを言葉毎に分解し、少し詳しく説明します。

まず、「ご理解」は「道理や筋道が正しくわかること」や「意味や内容を納得すること」や「他人の気持ちや立場を察すること」等を意味する言葉の「理解」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。

次の「ほど」は断定を避け、表現をやわらげる働きをする言葉です。

また「よろしくお願いいたします」の「いたします」は助動詞の「する」の謙譲語の「いたす」に丁寧語の「ます」が付けられた言葉です。

従って、「ご理解のほどよろしくお願いいたします」は「理解して欲しい」との意味の丁寧な敬語表現と言えます。

ここで使われている「理解」は先に記した通りの意味を指しています。

「ご理解のほどよろしくお願いいたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

このフレーズは、相手の方にこちらの立場や事情を汲み取ってほしい場合や、こちらの状況に理解や納得を求める際に使われます。

先に記したように敬語表現なので、本来は目上の人に理解を求める場合にも使えるフレーズです。

しかし、このフレーズは、一方的に理解して欲しいと相手に押し付けるニュアンスが感じられるため、ビジネスシーンで使用する場合には状況等を十分配慮して使う必要があります。

また、強制的なニュアンスを和らげるために、「何卒(なにとぞ)」や「どうか」や「誠に恐れ入りますが」や「申し訳ございませんが」や「大変恐縮でございますが」等のいわゆるクッション言葉を添えて使うことが大切です。

「ご理解のほどよろしくお願いいたします」を使った例文

・『新型コロナ対策のために、会館内ではマスク着用をお願いします。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします』
・『台風接近で配送が困難なため、納入が1,2日遅れる見込みです。申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします』

「ご理解のほどよろしくお願いいたします」の類語や言い換え

「ご理解のほどよろしくお願いいたします」は、「ご容赦のほどお願いいたします」や「ご了承のほどよろしくお願いいたします」と言い換えることが出来ます。

まとめ

「ご理解のほどよろしくお願いいたします」は、「理解して欲しい」との意味の丁寧な敬語表現です。

こちらの立場や事情を汲み取ってほしい場合や、こちらの状況に理解や納得を求める際に使われるフレーズです。