ネットスラングとして見かける「萌え豚」ですが、どのような意味があるのでしょうか?
この記事では、「萌え豚」の意味を分かりやすく説明していきます。
「萌(も)え豚(ぶた)」の意味とは?
「萌(も)え豚(ぶた)」の意味とは?
「萌え豚」とは、「アニメやゲームなどの創作作品において、とりわけ美少女キャラクターに対し、強い感情や愛着を抱くアニメファン」を指したネットスラングです。
アニメファンの中でも「ストーリーや趣向など、作品そのもののクオリティや芸術性とは関係なしに、単に美少女キャラクターにのめり込んでいるだけの人」を批判、侮蔑したネガティブな意味合いが含まれています。
「萌え豚」の由来
「萌え豚」の由来
「萌え豚」の「萌え」は1990年代頃から2000年代初頭頃、主に「アニメやゲームに登場するキャラクターやアイドルに対して、強い愛情や愛着を抱く気持ち」を表すネットスラングとして用いられるようになりました。
当初はオタク用語として一部の界隈でのみ使われていましたが、アニメをはじめとしたサブカルチャー文化の一般への普及と共に、「萌え」も広く認知されるようになり、2005年には流行語大賞にもノミネートされています。
その後、「萌え」と同じような意味合いを持つ「ブヒる」というネットスラングが生まれました。
「ブヒる」は、インターネット掲示板などで、美少女キャラクターへの猛烈な感情を表す際、豚の鳴き声を擬声語化して「ブヒィィィ」と書き込まれていたことに由来しているとされています。
転じて、「美少女キャラクターにブヒっている(熱を上げている)アニメファン」を揶揄して「萌え豚」と表現されるようになりました。
もしくは、(作品そのものには興味がなく)美少女キャラクターに熱を上げているアニメファンを、さながらエサを貪る豚に見立ているとも言われています。
いずれにせよ、「萌え豚」は侮蔑や嫌悪などのネガティブなニュアンスが込められているネットスラングです。
ちなみに、「萌える」という動詞はもともと「草木が萌える」と書くように、「芽吹くこと」や「発芽すること」を意味する言葉になります。
「萌え豚」の使い方
「萌え豚」の使い方
先述したように、「萌え豚」は侮蔑などの意味合いで用いられるネットスラングです。
しかし、そこから転じて、「盲目的に美少女キャラクターへ傾倒している自分」を自虐、または開き直って「萌え豚」と自称するケースもあるようです。
「萌え豚」を使った例文
「萌え豚」を使った例文
・『キャラクターにばっかり目を奪われ、原作愛のない萌え豚が増えている』
・『最近は萌え豚をターゲットにした作品ばかりでウンザリしている』
・『クオリティが低くても、可愛いキャラがいたら見てしまうのは、我ながら萌え豚だと思う』
・『私はキャラクターに惚れて、この作品を好きになった生粋の萌え豚です』
まとめ
まとめ
「萌え豚」とは、「アニメやゲームなどの創作作品において、とりわけ美少女キャラクターに対し、強い愛情や愛着を抱くアニメファン」を意味するネットスラングです。
作品そのものではなく、美少女キャラに傾倒している点をあげつらえた比較的ネガティブな意味合いのネットスラングですが、逆に「萌え豚」と称して、自虐的に用いるケースもあるようです。