この記事では、「テンパる」の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「テンパる」とは?意味
「テンパる」とは?意味
かなり焦って困っている状態を「テンパる」と言います。
もう人のことを考えている余地もないほど窮地に立たされた状態であり、これからどのようにしたらいい方向に向かうか考えられない状況です。
動揺を隠し切れず、心に余裕がないため自分がどうしていけばいいか、どのようにすれば事態を改善できるか悩む暇もない人が追い込まれて、なすすべなく動揺するときに使われています。
この言葉の語源となるのがマージャンの「聴牌」【てんぱい】であり、あと1つ揃うことであがるというのに肝心のときに牌がないのですから気持ちが穏やかでなくなり、激しく切羽詰っている様子を表す言葉になります。
「テンパる」の概要
「テンパる」の概要
1988年頃から使われるようになった「テンパる」は、自分に難題がふりかかってきたときどうしたらいいのか分からないので、困って心に余裕がなくなり、いっぱいいっぱいになって「てんぱってしまう」と若者が使いやすいように省略する言葉です。
語源となる聴牌の「い」を「る」に変えて使い、自分がいかにテンパり、正しく行動ができないでいるかを表します。
追い込まれている状態のときに使う言葉で、職場では仕事が終わらずにテンパり、終わらないという状態のときに使うわけです。
「テンパる」の類義語は「忙殺」【ぼうさつ】で、多忙すぎて殺されそうという意味で使われています。
「テンパる」の言葉の使い方や使われ方
「テンパる」の言葉の使い方や使われ方
ひどく動揺して周囲が見えなくなってしまう人の様子を「すごくテンパる様子」と心配する意味で使われています。
このように、すぐ動揺してしまう人は自分の感情をうまく抑えられないところがあり、予想できない出来事が起こるとひどくそわそわと落ち着かなくなるわけです。
「俺はすぐにテンパると問題を間違えてしまう」とテンパれば冷静な判断ができなり、失敗を犯してしまいます。
動揺して浮き足立ってしまった人は「テンパり記憶したものを忘れる」、「テンパると物事の順序が分からなくなる」と正しい判断すらできなくなってしまう人もいるわけです。
「テンパる」を使った例文(使用例)
「テンパる」を使った例文(使用例)
・『連絡しないで彼氏の家に行けばテンパるので、家の中に入れば浮気相手がいた』
・『司会を頼まれたので壇上にあがると、腹が痛くなってひどくテンパる』
・『好きな女性にいきなり腕を掴まれた俺はテンパって派手に台から落ちてしまった』
久々に恋人と会うため連絡しないで家に行けば、浮気していた姿を見て怒りと苛立ちで酷く動揺してしまう状態を表します。
重要な役を任されたというのに、緊張のあまりお腹を痛くしてどうしたらいいか動揺するときや、意外なことをされたとき驚いてしまう自分の様を表すときも使える言葉です。
まとめ
まとめ
人は追いこまれたり、予想だにしないことが起きるとひどく動揺してしまい、正しい判断ができなくなることがあります。
このような状態を若者の間では分かりやすく「テンパるわ」といかに気持ちがぶれて落ち着かないか電子掲示板のスレやSNSに書き込むわけです。
言葉の使い方を学びたいときは実際に動画やSNSを見てどのようなときに使うか検索してみるといいでしょう。