この記事では、「凡事徹底」の意味を分かりやすく説明していきます。
会社の朝礼でよく聞く言葉を、正しく理解していきましょう。
「凡事徹底」とは?意味
「凡事徹底」とは?意味
凡事徹底(ぼんじてってい)とは、当たり前のことをきちんと行うこと。
小さなことでも、地道に取り組むことです。
仕事に対する社会人の心得として、よく取り上げられるフレーズです。
凡事徹底には「凡事」と「徹底」という、2つの熟語がセットになっています。
凡事というのは、何の変哲もないこと。
いつもの日常や、当たり前のことです。
そして徹底には、すみずみまで抜かりなく行うという意味があります。
つまり、特別ではないことにも気を配り、すみずみまで磨き上げることが「凡事徹底」です。
簡単そうに思えても、いざやろうとすると難しいことです。
「凡事徹底」の概要
「凡事徹底」の概要
「凡事徹底」という言葉が広く知れ渡るきっかけとなったのは、メジャーリーグでも活躍したイチロー選手です。
イチロー選手は現役時代のインタビューで「小さなことを積み重ねることがとても大切だ」と説いていました。
高い目標を掲げるのは難しいけれども、1日10分でもいいから前に進むことが重要だと話していたのです。
「凡事徹底」にはイチロー選手が話したような「当たり前のことをきちんと済ませること」の偉大さが込められています。
どんなに有名なスポーツ選手も、最初から強かった訳ではありません。
新人時代から1日1日を地道に積み重ねてきたからこそ、大きな花を咲かせることができたのです。
大きな成功を収めたいなら、まずは目の前の小さな努力をすること。
成功の心得を教えてくれるのが「凡事徹底」です。
「凡事徹底」の言葉の使い方や使われ方
「凡事徹底」の言葉の使い方や使われ方
凡事徹底は次のように用います。
・直属の上司から、凡事徹底の大切さを教えてもらった。
・「地道に着実に、これからも凡事徹底をモットーにしていきます」
・初歩的なミスをしてしまい、凡事徹底を思い知らされた。
「凡事徹底」とは目の前のことを、大切に取り組むこと。
ビジネスのシーンで、よく用いられる言葉です。
仕事の心得、就活の座右の銘として覚えておきたいです。
「凡事徹底」の類語や言いかえ
「凡事徹底」の類語や言いかえ
「凡事徹底」の類語には、次の言い回しがあります。
・雨垂れ石を穿つ
・一簣之功
・面壁九年
・奮励努力
雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)とは、小さな雨のしずくも、いずれは石に大きな穴を開けられるということ。
一簣之功(いっきのこう)は、仕事をおこなう際の小さな努力をあらわした言葉です。
面壁九年(めんぺきくねん)は達磨さんのモデルとなった達磨大師が、9年間修業を続けたことから名付けられた四字熟語です。
いずれも「忍耐強く頑張ることの大切さ」を教えてくれる格言です。
まとめ
まとめ
「凡事徹底」とは当たり前のことを、徹底的におこなうこと。
イチロー選手の生き方から、広く話題となった四字熟語です。
大きな目標をいきなりクリアするのは大変ですが、小さなことなら誰でも挑戦できそうな気がします。
地道な努力を積み重ねて、未来への扉を開いていきましょう。