「警察官」と「巡査」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

社会の治安を守り安全のために日夜活躍しているお巡りさんの呼び方として「警察官」「巡査」があります。

どちらも刑事ドラマなどでよく聞く言葉ですが今2つはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「警察官」「巡査」の違いについて解説します。

「警察官」とは?

「警察官」とは?

「警察官」とは「社会秩序を守るため法律のみ止める一定範囲で権力を行使し治安維持活動を行う者」を指す言葉です。

日本における「警察官」とは「警察庁または都道府県警察に所属し公安職務を行う公務員」を指します。

警察官採用試験に合格後、警察学校で一定のカリキュラムを学び配属されると一人前の「警察官」としてのキャリアがスタートします市民の生命と財産を守り犯罪の捜査や犯人逮捕などを行うのが「警察官」の役割であり、公共の秩序と安全のために活躍する仕事です。

市民社会の安定的な運営に「警察官」は欠かせない存在です。

人が集まれば揉め事やトラブルが必ず起きます。

そのような騒動を未然に防ぎ、発生してしまった騒動の解決に尽力する仕事が「警察官」であり社会の秩序維持に大きな役割を果たします。

「警察官」の使い方

「警察官」の使い方

・来日にした大統領を警備するためにたくさんの警察官が動員された。

・警察官が交通事故の実況見分をしている。

・交番に勤務する警察官が不審な人物を発見した。

・夜中に歩いていたら警察官に職務質問を受けた。

「巡査」とは?

「巡査」とは?

「巡査」とは、「警察官の階級のうち最も下の階級」を指す言葉です。

「警察官」には階級があり試験に合格することで昇進します。

全部で9個ある階級のうち最下位の階級が「巡査」です。

警察官採用試験に合格し採用されたものに最初に与えられる階級で、巡査からスタートしたのち試験を受けて上の階級へと昇進していくのが「警察官」の出世ルートです。

「巡査」は一般企業でいうところの平社員にあたる階級です。

そのほとんどは配属されてから数年以内の若手で、交番勤務など市民と直接触れ合う現場職に従事しているものが多く一般の人が最も接する機会の多い人達です。

「巡査」の一つ上の階級が「巡査長」です。

巡査長は他とは異なるやや例外的な扱いの階級で、勤続年数でほぼ自動的に昇進します。

巡査部長になれない万年巡査の救済措置のような階級なのである一定年数以上を超えると「巡査」はいなくなります。

「巡査」の使い方

「巡査」の使い方

・交番勤務はほとんどが巡査だ。

・巡査で経験を積んでから昇進試験を受ける。

・巡査の階級章を身につける。

・人名を救助した巡査が表彰された。

「警察官」と「巡査」の違い

「警察官」と「巡査」の違い

「警察官」は警察業務につく人全員を指す言葉で、「巡査」「警察官」の中もっとも下の階級を指す言葉です。

全ての「巡査」「警察官」です。

「巡査」のことを「警察官」というのは間違いではありませんが、「警察官」には巡査部長焼け石など他の階級も含まれるので「巡査」というのは不正確です。

「警察官」「巡査」の関係は「軍人」「二等兵」の関係と同じです。

まとめ

まとめ

「警察官」「巡査」は指しているものが異なる別の言葉です。

言葉の意味を勘違いすると誤解を招くのでそれぞれが何を指しているのかきちんと理解した上で正しく使ってください。

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