「備忘のため」を解説していきます。
気になるビジネス敬語を、正しくマスターしましょう。
「備忘のため」とは?
「備忘のため」とは?
「備忘のため」とは、物忘れを防ぐために準備することをあらわします。
具体的にはメモに残しておいたり、スケジュール帳に記載しておいたりする行為をいいます。
仕事で失敗しないように、手立てを打つことをいいます。
「備忘のため」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「備忘のため」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「備忘のため」は「物忘れしないように」を、改まって伝える言い方です。
例えば社内会議が終わった後に、議事録をスタッフ全員に送信するときに用います。
また重大な項目を忘れないように、パソコンやボイスレコーダーに残す場合にも引用します。
おもに社内のやり取り、あるいは自分の行為に対して使うのが「備忘のため」です。
社外の方や取引先の方に対して用いると「忘れっぽいこと」を強調しているように、受けとめられてしまいます。
センシティブな表現のため、使い方には気を付けておきたいです。
「備忘のため」を使った例文
「備忘のため」を使った例文
・『備忘のため、打ち合わせの内容を送信します』
・『備忘のため、この後のミーティングで書記をお願いします』
・『備忘のため、メモを残しておいてください』
「備忘のため」の類語や敬語での言いかえ
「備忘のため」の類語や敬語での言いかえ
「備忘のため」の言いかえとして「お忘れにならないように」があります。
会場に傘を置き忘れてしまわないように、広くアナウンスする場合にも使えます。
「お願いいたします」を加えると、より丁寧になります。
「備忘のため」の類似表現
「備忘のため」の類似表現
よく似た言い方に「失念しないように」があります。
「失念」とは、うっかり忘れることを指します。
おもに自分の行為に対して使います。
「備忘のため」の敬語表現
「備忘のため」の敬語表現
さらに丁寧さを出したいなら「ご留意ください」が挙げられます。
忘れないように気を付けて欲しいと、取引先にソフトに促すときに使えます。
もちろん「ご留意しないように気を付けます」と自分の行動に対しては使えません。
注意しておきましょう。
「備忘のため」の返答や返信例
「備忘のため」の返答や返信例
この表現に対しては、どのように返せばいいでしょうか。
もし「備忘のため、打ち合わせ事項をまとめてお送りします」とメールが届いたら、お礼の言葉を返しておきます。
「このたびは資料のご送付、ありがとうございます」や「さっそく活用させていただきます」などが、適当になります。
いいコミュニケーションを育んでいきましょう。
まとめ
まとめ
「備忘のため」の意味と使い方を学びました。
この表現は「忘れないように」という訳があります。
議事録の送付をおこなう場合、メモやボイスレコーダーに記録するときに使われます。
ただ目上の方や取引先には控えたいフレーズです。
ほかの言い回しと併せて、覚えておきましょう。