「卒業」と「修了」の違いとは？分かりやすく解釈

学問を学習した際にこれが完了することを意味する言葉には「卒業」と「修了」があります。

どちらも似ている言葉として知られていますが、具体的な意味が異なるものとなっています。

この記事では、「卒業」と「修了」の違いを分かりやすく説明していきます。

「卒業」とは?

「卒業」とは学校における全課程を学び終えることを示す言葉であり、これは小学校や中学校、高校、大学において行われるものとなっています。

「卒業」は規定された全ての課程を学び終える必要があり、これは実技だけでは課題のテストで合格することも含みます。

「卒業」は規定された全ての課程を学び終えたという証としても使われることが多く、履歴書にも記載することが可能です。

「卒業」はより高い学校への入学条件になっていることが多く、さらには就職でも一定以上の「卒業」基準を要求してくる会社もあります。

「卒業」は指定された課程を学び終える必要があるのですが、一定の期間内にこれを学べなかった場合には留年などの措置が取られます。

「卒業」は学問の分野だけではなく、特定の趣味や行動、習慣などを辞める際にも使われます。

アイドルの追っかけからの「卒業」、実家暮らしからの「卒業」、恋人いない歴からの「卒業」など、色々な物事を辞めて新しいステージに進むことを意味する時に使うことが多いのが特徴です。

「修了」とは?

「修了」とは1つの課程を学び終えた時に使う言葉であり、これは学習、訓練、研修、教育など色々な場面で使うことが可能です。

「修了」はあくまでも1つの課程のみに対して使うものであり、これだけでは学校の「卒業」をすることはできません。

1つの課程を学び終えるという意味から、大学院の修士課程や博士課程が修了した際には「修了」を使います。

「修了」は各種の講座やセミナーに対して使うことも可能であり、最近ではインターネットの講座や課題を学び終えた際にも資格として「修了」を使えます。

「卒業」と「修了」の違い

「卒業」は規定の課題を全て学習し終えた際に認められる証であり、これは小学校や中学校、高校、大学で使われます。

「修了」は1つの課程や学習を終えた際に認められる証であり、大学院や各種の講座などはこちらが使われます。

「卒業」の例文

・『大学卒業後はいよいよ社会生活が始まるので、気を引き締めていきたい』
・『長年続けていたアイドルのファンから卒業をしたが、大切なグッズだけは残している』

「修了」の例文

・『大学院を修了して、専門の調査会社に就職することが叶いました』
・『通信講座の課程が修了して、また1つ資格が増えた』

まとめ

学問は体系的に学習することでより効率的に知識を深めることが可能です。

数多くの課程を学び終えた証として「卒業」があり、特定の課程を学び終えた証として「修了」が存在します。

どちらも自分の学習が一定のレベルに達した証拠であり、現実生活でも色々な場面で役立ちます。