この記事では、「拝読」と「拝見」の違いを分かりやすく説明していきます。
「拝読」とは?
「拝読」とは?
読むことという意味です。
その筆者に尊敬の念を込めていう言葉です。
読むとは、文字で書かれているものを理解することです。
読むものには、書籍、新聞、インターネット上の文章、手紙、台本などさまざまなものがありますが、この言葉には何を読むのかは意味に含まれていません。
たとえば、自分よりも目上の尊敬している人から手紙がきたとします。
尊敬している人に対しては、尊敬していることを表す言葉を使用するのが一般的です。
友達と気軽に話すように「~だよね」といった言葉遣いはあまりしません。
「読む」という意味を伝えるときにも、尊敬していることを示すためにこの言葉が使われる場合があります。
手紙が届いただけでなく、その内容に目を通して理解したことを示します。
「拝読」の使い方
「拝読」の使い方
相手に尊敬の念を示すときに使用をします。
目上の人に対してや尊敬している人に対して使用することが一般的です。
自分の子どもや部下など、目下の者が書いたものを読むことには使用しません。
「拝見」とは?
「拝見」とは?
見ることという意味です。
相手を敬って、自分を控えめにしたいい方です。
見るには、視界に入るという意味や、読んで知るという意味があります。
そのため、この言葉が意味する見るには、視界に入るという意味と、読むという意味があります。
たとえば手紙の場合だと、見るといったときには読むことを意味します。
手紙が視界に入ったということではありません。
文字が視界に入っただけでは理解することができず、理解するためには書かれていることの内容を知る必要があります。
「手紙を拝見した」という場合は、読んで理解したことを表します。
映画や舞台などを見ることも、この言葉が意味するものです。
この場合は、視界に入るということを示します。
「拝見」の使い方
「拝見」の使い方
見ることという意味で使用をします。
視界に入ることと、読んで理解することです。
自分よりも目上の人や尊敬している人に対して使用をします。
自分の子どもや部下など、目下の者には使用しません。
「拝読」と「拝見」の違い
「拝読」と「拝見」の違い
どちらの言葉も尊敬の念を込めて使います。
そして、読むという意味が同じです。
「拝読」は書かれていることを理解するという意味だけですが、「拝見」は書かれていることを理解するという意味だけでなく、視界に入るという意味もあります。
「拝読」の例文
「拝読」の例文
・『拝読いたしました』
・『拝読させていただきます』
・『届いた台本を拝読する』
・『作品を拝読しました』
「拝見」の例文
「拝見」の例文
・『何度も拝見しています』
・『毎年拝見しています』
・『じっくりと拝見させていただきました』
・『中身を拝見させてください』
まとめ
まとめ
どちらの言葉に「拝」という漢字が使用されており、尊敬の念を込めて使われる点が同じです。
また、読んで理解するという意味を持っており、この点が似ています。