この記事では、「進入」と「侵入」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
この2つの言葉の違いを是非とも理解していただき、ご自分で適切と思われる場面等で活用してみてください。
「進入」と「侵入」の違い
「進入」と「侵入」の違い
最初に「進入」と「侵入」の違いをご説明致します。
早速、「進入」と「侵入」の違いを見ていきましょう。
前者の「進入」という意味は、基本的に乗り物や人等が、定められている場所に進み入って来ることを意味しております。
そして、後者の「侵入」というのは、基本的に武力等を持って威圧的に領土や敷地等に入って来る事です。
後者の方は、危害等が及ぶ可能性があるという意味合いもあるので、是非とも抑えておいてください。
「進入」と「侵入」の使い方の違い
「進入」と「侵入」の使い方の違い
次は「進入」と「侵入」の使い方の違いを解説していきます。
「進入」と「侵入」の使い方の違いを見ていくには、上で解説した意味をベースとすると非常に簡単に使い方の違いが見えてくるはずです。
「進入」というのは、人や乗り物が定められた場所に入って来る意味があり、危害等が及ぶ可能性は極めて低いということを指しているのです。
一方で「侵入」というのは、武力等を持って威圧的に領土や敷地に入って来る事です。
「侵入者」という意味合いもありますし、危害等が及ぶ可能性がある事から「侵入」という言葉で表現されているのです。
したがって使い方としては、このようになるでしょう。
・例1:タクシーがターミナルに入って来るシーン
「サラリーマンがタクシーターミナルで、タクシーが入って来るのを待っています。
待つこと5分後に、タクシーターミナルにタクシーが『進入』してきました。
そのサラリーマンは、『進入』してきたタクシーに乗り、帰路につきました」
この例を見ていただくと、サラリーマンがタクシーターミナルでタクシーを待ち、5分後にタクシーが進入してきたので、それに乗り帰路についたことが分かると思います。
では、次の例を見て見ましょう。
・例2:敵艦隊が領海に押し寄せるシーン
「味方艦隊から入電があり、敵艦隊が領海に戦艦を中心として押し寄せているとのことです。
このままだと、1時間後には敵艦隊が領海に「侵入」する恐れがありますので、迎撃態勢を整えてください。
この例を見ると、警戒中の味方艦隊が、他の味方艦隊に敵艦隊が押し寄せていることを知らせており、このままだと1時間後に領海に『侵入』する恐れがある」
したがって迎撃態勢を整えるようにということが理解できると思います。
以上が「進入」と「侵入」の使い方の違いになります。
例を2つ書きましたので、是非とも参考にして、臨機応変に使い分けてみてください。
「進入」の意味
「進入」の意味
ここでは「進入」の意味を解説していきます。
「進入」の意味とは、基本的に自分や周囲に危害等が及ばないことが前提です。
そして、人や乗り物が定められている場所に入って来るという意味がありますので、把握しておいてください。
「進入」の使い方
「進入」の使い方
次は「進入」の使い方を見ていきましょう。
上で解説してある意味に当てはめてみてください。
簡単に使い方は分かるようになります。
「進入」の意味としては、危害が及ばないことを前提として、人や乗り物が定められた場所に入って来る意味になります。
よって使い方としては、「新しく出来た駅に、新しい電車が進入してきたので、お客さんがスマホで画像や動画等を撮ったそうです~」という使い方ができます。
参考にしてください。
「進入」を使った例文
「進入」を使った例文
この項目にて「進入」を使った例文を書いていきます。
・『フェラーリが新しく出来た高速道路に進入してきた』
・『進入してきた人が、まさか社長だったとは思いませんでした』
・『飛行機が東京上空に進入してきた』
・『進入した車を確認した』
・『進入してきた人の中に侵入者がいるかもしれないから、警戒してください』
以上が「進入」を使った例文となりますので、覚えておいてください。
「進入」の類語
「進入」の類語
次の項目では「進入」の類語を解説します。
「進入」の類語としては、「入り込む」「潜り込む」等が類語となります。
危害を及ばすこともなく、上手に人や乗り物等が、定められた場所へ入って来る意味があります。
参考にしてください。
「進入」の対義語
「進入」の対義語
ここでは「進入」の対義語を解説していきます。
「進入」の対義語としては、「退場」(たいじょう)「退出」(たいしゅつ)が対義語となります。
これらの意味としては、引き下がったり、出ることを意味しております。
把握しておいてください。
「侵入」の意味
「侵入」の意味
ここでは「侵入」の意味を解説していきます。
「侵入」の意味としては、武力等を持って威圧的に領土や敷地等に入って来る意味があります。
その「侵入」により危害等が及ぶ可能性があり、「侵入者」とも表現を使うこともありますので、覚えておくと非常に様々なシーンで使えるはずです。
「侵入」の使い方
「侵入」の使い方
次は「侵入」の使い方を解説します。
「侵入」の使い方としては、上の「侵入」の意味を理解してください。
すると使い方が見えてくるはずです。
「侵入」の意味は、危害等が及ぶ可能性があり、尚且つ武力等を持って威圧的に領土や敷地等に押し入って来ることです。
したがって使い方としては、「敵の残存部隊が最後の抵抗として侵入してきたようだ~」という使い方が分かりやすいでしょう。
場面も何となくでも想像できるはずですので、参考にしてみてください。
「侵入」を使った例文
「侵入」を使った例文
この項目にて「侵入」を使った例文を書いていきます。
・『戦艦「サウスダコタ」がガ島近海に侵入してきた』
・『不審者がビルに侵入してきたので、警備員が警戒にあたっている』
・『侵入者が暴れ出したので、警察に通報した』
・『国籍不明の武装した漁船が青森沖に侵入してきた』
・『敵戦闘機が侵入する恐れがあるので、零戦隊は直ちに発進せよ』
以上が「侵入」を使った例文となります。
基本的に緊張感と危害等が及ぶシーンで使うことが多いので、抑えておいてください。
「侵入」の類語
「侵入」の類語
ここでは「侵入」の類語を解説していきます。
「侵入」の類語としては、「乱入」(らんにゅう)や「侵略」(しんりゃく)等が類語となります。
これらも武力等や緊張感のあるシーンで、危害が及ぶ可能性がある際に使われますので、参考にしてください。
「侵入」の対義語
「侵入」の対義語
次は「侵入」の対義語を解説します。
「侵入」の対義語としては、「退去」(たいきょ)と「撤退」(てったい)が対義語となります。
これらの意味としては、立ち去ることや、陣地から退去して陣形等を立て直すという意味があります。
参考にしてみてください。
「まとめ」
「まとめ」
まとめとして、「進入」というのは一般的なシーンで使うことが多い言葉となります。
危害を及ぼす可能性も低く、人や乗り物が定められた場所に入って来るだけの意味です。
それに引き換え「侵入」というのは、武力等を持って威圧的に土地や敷地に入って来ることです。
こちらは緊張感のあるシーンで使うことが多いので、覚えておいてください。
以上をまとめとします。