この記事では、「初稿」と「初校」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「初稿」とは?
「初稿」とは?
「初稿」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「初稿」は、「しょこう」と読みます。
「初稿」は、「最初の原稿。
最初の原案のこと」という意味があります。
雑誌や本を作る時は、編集部が作家やライターに原稿を依頼します。
このようにして依頼した原稿が、締切日になり編集部に届いた時、その原稿は「初稿」と呼ばれます。
「初稿」は、編集部のチェックを経て、再び打ち合わせをして、作家やライターが内容を修正したり、文字直しなどを経て、雑誌や本に掲載されることになります。
有名な作品があるとき、その作品の修正などが施される前の原稿が見つかった場合は、「有名作品の初稿が発見された」などというニュースになるかもしれません。
また、作家が最初の原稿を書いた場所を訪れる時、「初稿が書かれた場所に訪れた」などという文章を作ることができます。
「初校」とは?
「初校」とは?
「初校」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「初校」は「しょこう」と読みます。
「初校」は、「最初の校正」という意味があります。
ちなみに「校正(こうせい)」とは、「文字や文章を比べ合わせて、誤りを正すこと」、また「印刷物の仮刷りと原稿を照合して、誤植などを正すこと」という意味があります。
例えば、雑誌を作る時、ライターや作家が原稿を書いて、編集部に送ります。
その原稿の文字の綴りなどに誤りがないかどうかを確かめて、誤りがあれば、赤字を入れるなどすることを、「校正」と呼びます。
雑誌や本などを出版するときに、誤植などがあってはならないため、必ず「校正」を行い、その最初の校正のことを、「初校」と呼びます。
「校正」のたまに仮に印刷した印刷物は、「校正刷り」と呼ばれたり、「ゲラ刷り」と呼ばれ、その最初のものを「初校」と呼んだり、修正指示を施したものを「初校」と呼ぶことがあります。
「初稿」と「初校」の違い
「初稿」と「初校」の違い
「初稿」と「初校」の違いを、分かりやすく解説します。
「初稿」は、「最初の原稿。
最初の原案のこと」という意味があります。
一方で、「初校」は、「最初の校正」という意味があります。
どちらも、雑誌や本づくりの過程で登場する、印刷用語という共通点があります。
ただし「初稿」は、作家やライターが書いた、最初の原稿のことを意味し、「初校」は、最初の校正刷り、または最初の校正刷りに修正指示を施したものを意味するという違いがあります。
「初稿」の「稿」は、「原稿」を意味し、「初校」の「校」は、「校正」を意味すると覚えておくと、意味が通じやすいのではないでしょうか。
まとめ
まとめ
「初稿」と「初校」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。