「マゾゲー」の解説
「マゾゲー」の解説
「マゾゲー」は、「自分を苦しめて楽しみたい人向けのゲームのこと」という意味です。
「こんなゲームを楽しめるのは自虐嗜好の人だけだろう」と思う様なゲームのことを言い、具体的には以下の3タイプになります。
1つ目は、「性的嗜好の『マゾヒズム』要素のあるゲームのこと」です。
「マゾヒズム」とは、性倒錯の一種で、自分が性対象とする相手から、苦痛を与えられることにより性的快感を得ることを言いいます。
オーストリアの小説家「ザッヒャー・マゾッホ」の作品の題材に由来しています。
当然R18指定があり、例えば「ロープで緊縛される」「ムチで叩かれたり、ろうそくを垂らされる」「性的虐待を受ける」など、過激な内容になっています。
「マゾヒズム」は「マゾ」とも呼ばれ、「マゾヒズム」を好む人は「マゾヒスト」と言います。
また、「マゾヒズム」は「相手から苦痛を与えられることで快感を覚える性癖」であるのに対し、「相手に苦痛を与えることで快感を覚える性癖」のことを「サディズム」「サド」「サディスト」などと言います。
つまり、「マゾ」と「サド」は需要と供給が一致している関係なのです。
「マゾ」は次第にカジュアルな会話に使われる様になり、性癖だけではなく「苦しいことを好んでする人」に対してからかう意味でも使われる様になりました。
2つ目は、「ゲームの難易度が高過ぎて、プレイヤーがゲームで遊ぶのではなく、ゲームにもて遊ばれてしまうほどのゲームのこと」という意味です。
あれこれとアイテムや技を試して結局クリアできずに、課金勢の場合、気が付けば大金を使ってしまっていることもあります。
ネット上で使われる時にはこちらの意味で軽く使われることが多くなります。
3つ目は「ひたすら無駄な作業が多く、クリアしても全く達成感が得られず空しいだけのゲームのこと」という意味です。
一見非常に簡単そうなゲームですが、いざプレイしていみると、延々と同じ作業を繰り返して苦痛を感じます。
例えば、穴を掘っては埋める作業、同じレンガを積み上げる作業など、罰ゲームに近く「何の為にプレイしているのか」などとストレスが溜まり、クリアしてもモヤモヤするゲームのことです。
単純作業が大好きな人ならば良いのですが、対戦ゲームに慣れている人には「苦痛を楽しむゲーム」に感じてしまうのです。
「マゾゲー」の使われ方
「マゾゲー」の使われ方
「マゾゲー」は、ネットスラングとして、「性的倒錯ゲーム」「難易度が高くプレイヤーがもてあそばれるゲーム」「クリアするのが苦しいゲーム」に使われます。
最近では「プレイヤーがもてあそばれるゲーム」として使われることが多くなっています。
「マゾ」という言葉自体が若年化しているので、軽い意味で使われる様になっています。
あくまでネット上、或いは若者言葉ですので、日常会話では使わない方が良いでしょう。
「マゾゲー」の例文1
「マゾゲー」の例文1
・『昨夜は徹夜でプレイしたがクリアできないマゾゲーだった』
「マゾゲー」の例文2
「マゾゲー」の例文2
・『彼はあんなゲームが大好きだなんて、マゾゲー好きだったんだ』
「マゾゲー」の類語・言い換え表現
「マゾゲー」の類語・言い換え表現
「鬼畜ゲー(きちくげー)」
「難易度が高く攻略できずにゲームオーバーを繰り返すゲーム」「登場キャラが残酷なゲーム」のことです。
「理不尽ゲー(りふじんげー)」
難易度が高く、こんなに努力しているのにどうしてクリアできないのかと苦しむほどのゲームのことです。
「無理ゲー(むりげー)」
難易度が高過ぎてクリアするのが「とても無理なゲーム」のことです。
「マゾゲー」の対義語
「マゾゲー」の対義語
「ゆるゲー」
「ゆるいゲーム」の略で、簡単ですぐにクリアできてしまうゲームのことです。