この記事では、「合わせる」と「併せる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「合わせる」とは?
「合わせる」とは?
「合わせる」の主な意味は2つあります。
ひとつは、2つ以上のものをひとつにするです。
2つ以上のものをひとつにするといっても、さまざまな事柄があります。
左右の手をくっつけると、2つの手がひとつになります。
これは「手を合わせる」といいます。
心や力は目に見えないもので、形があるものではなく、実際に手で触れることはできません。
しかし、「力を合わせる」などといいます。
この場合は、複数人の力をまとめて一つにするといった意味になります。
あるものとあるものの数値をひとつにするといった意味もあります。
たとえば、袋入りのパンが2つあります。
一方の袋には5個、もう一方の袋には2個入っています。
これをひとつの袋に入れると、一袋には7個入っていることになります。
2つ以上の薬などを混ぜるとひとつのものになります。
そうすると、それぞれが別のものではないように見えます。
もう一つの意味は、2つのもので平均がとれるようにするです。
複数の楽器で演奏をするとき、すべての楽器で調和をとれた状態にします。
それぞれが勝手に演奏をしてはいけません。
調和のとれた状態で楽器を演奏することは「音を合わせる」といいます。
これで均整がとれたように聞こえます。
ある人が言っていることと、別のある人が言っていることに違いがないようにすることも指します。
同じことをいうようにするのです。
「合わせる」の使い方
「合わせる」の使い方
2つ以上のものがあり、それをひとつにしたり、平均がとれた状態にしたりすることを指して使用します。
「併せる」とは?
「併せる」とは?
2つのものをひとつにするという意味です。
トーストがあります。
そのまま食べるとパン屑が散らばるので皿を使います。
トーストをのせる皿はいくつかあります。
その中から一つを選んでトーストをのせました。
これは「トーストと皿を併せる」といいます。
どのような皿を使用するかによって、見た目の印象が変わります。
2つの会社があります。
この会社は別々のものだったのですが、ひとつのものになることになりました。
これで別々のものではなくなりました。
「併せる」の使い方
「併せる」の使い方
これとこれをくっつける、これとこれをまとめるといったことに使用をします。
「合わせる」と「併せる」の違い
「合わせる」と「併せる」の違い
いくつかあるものをひとつにするという意味が同じです。
何かと何かをくっつけてひとつにするといったことを指しています。
後者にはつりあうようにするといった意味もあります。
「合わせる」の例文
「合わせる」の例文
・『すべての数値を合わせる』
・『調子を合わせる』
・『素材を合わせる』
・『10と8を合わせる』
「併せる」の例文
「併せる」の例文
・『高校の教科書と併せる』
・『ダイエットのために食事制限だけでなく運動も併せる』
・『健康も併せる』
・『併せて祈る』
まとめ
まとめ
2つの言葉では同じ意味の部分があります。