「圧巻」と「圧倒」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

この記事では、「圧巻」「圧倒」の違いを分かりやすく説明していきます。

「圧巻」とは?

「圧巻」とは?

「圧巻」は、多数の物事の中から一つだけ優れている点を指します。

巻とあるように、物語が続いていると仮定した場合は、その中で最も優れている点を指し示す言葉が、「圧巻」です。

その為、「圧巻」という言葉は映画やアニメに漫画など、続きがある物で一番優れている場面を指す言葉として使用します。

「圧倒」とは?

「圧倒」とは?

「圧倒」は、優れた力や数にまかせて他を打ち倒すことです。

つまりは、数やパワーで他を抑え込むことを「圧倒」と呼び、抑え込まれた側は、○○で「圧倒された」と表現します。

この時、○○に入る部分は数だったり優れた武装だったりと様々です。

「圧巻」と「圧倒」の違い

「圧巻」と「圧倒」の違い

「圧巻」「圧倒」の違いは、対象となるものを抑え込むか、単に優れた部分を指すかです。

「圧倒」はどちらかというと武力や力に頼り、他を抑え込むことです。

一方、圧巻は、物語性がある物の中で一番優れている点を指しますので、続編ありきで作られた商品群によく用いられる表現になります。

「圧巻」の例文

「圧巻」の例文

・『圧巻の技術力だ』
この例は、これまで続いて開発した技術の中で最も優れているという例です。

これを「圧倒」という表現にしないのは、「圧倒」は対象を倒すべく力による技術と取られるため、平和利用のための技術である場合、「圧倒」を使用することは不適切になります。

「圧倒」の例文

「圧倒」の例文

・『他を圧倒する科学技術』
この例は、対象者の科学の技術力が他の国を抑え込むだけのパワーがあることを指します。

つまり、この例では、「圧倒」という表記がある技術は平和利用可能な技術ではないといえます。

これを平和利用な納な技術だとしたいのであれば、「圧倒」「圧巻」と記載すれば、これまで開発してきた科学技術の中で最も優れた平和利用可能な技術であると述べることができるのです。

まとめ

まとめ

「圧巻」「圧倒」の違いは、対象となるものに対して、抑え込むという力を行使して行動することを指すか、単に今まで作り上げたものの中で最も優れているかとするかです。

「圧巻」は巻数の巻という文字がある通り、続編が作られるものに対してよく使用される言葉です。

その上で続編はこれまで公開した作品の中でどこが優れていたかを示すのに「圧巻」という言葉を使用します。

ですが、「圧倒」は、最終的にはその力で相手を倒すことを目的としているが故、言葉の意味としては相手を討伐する結果になります。

例えば、「圧倒的な自動車製造技術」という言葉は、他の自動車会社が太刀打ちできないくらいの高い技術でそれを行使することで他の自動車会社を抑え込むことです。

抑え込まれた側は、じりじりと自動車の販売シェアや製造のシェア、他にも自動車の部品を製造してもらう小売りのシェアまでを失いますので最終的には倒産ということも視野に入るのが「圧倒」です。

これは、倒すという言葉が入っているが故、最終目的としては、倒すことを重視するのが「圧倒」になるのです。

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