「破損」と「損傷」の言葉の意味と違いをご存知でしょうか。
ここでは、それぞれの言葉の意味と、違いを丁寧に説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「破損」の意味や使い方
「破損」の意味や使い方
「破損」とは、物が壊れること、傷むことを言います。
例えば「不注意による破損」とは、不注意で物が壊れたり傷むことを言います。
「破損した部品を取り寄せる」「破損したので修理する」などと使います。
「損傷」の意味や使い方
「損傷」の意味や使い方
「損傷」とは、悪い状態になる、害を受けるなどして傷つくことを言います。
物だけでなく、生物に対しても使う言葉となります。
「損傷が激しく、ここでは対応できない」「車体に損傷を受けた」などと使います。
「破損」と「損傷」の違い
「破損」と「損傷」の違い
「破損」と「損傷」、それぞれの言葉の意味を説明しました。
どちらも同じ意味合いのように思われますが、使い分ける必要があります。
まず「破損」ですがこれは、簡単に言うならば「壊れた」「壊した」「傷んだ」「傷む」といった覚え方をするといいでしょう。
人ではなく物に対して使います。
一方で「損傷」という言葉です。
意味としては悪い状態なる、害を受けるといったことで「傷つく」ことを言います。
物だけなく、人にも使います。
これが「破損」と「損傷」の大きな違いとなります。
例えば人が怪我を負ったとします。
この場合は「損傷した」「損傷が激しい」と言い、「破損した」「破損が激しい」とは言いません。
人に対し「破損」という言い方をすれば「物じゃない」と叱責されることでしょう。
「破損」は人に対しては使わないということを覚えておいてください。
「破損」を使った例文と意味を解釈
「破損」を使った例文と意味を解釈
「破損」を使った例文とその意味を見ていきましょう。
例文1
例文1
「店の備品を破損した場合、破損したスタッフが弁償するというルールはちょっとおかしいと思う」
「破損」とは物が壊れる、傷むという意味になります。
例文は店の備品が壊れた場合、壊したスタッフが弁償というルールになっているが、それはおかしいのではないかと言っているのです。
故意による「破損」ではなく経年による「破損」の場合もあるからです。
例文2
例文2
「破損した部分を修理するより、新しいものを買った方が早いんじゃないか」
「破損」とは壊れること、傷むことを言います。
例文は壊れた部分を修理するより、新しいものを買った方が早いと言っているのです。
「損傷」を使った例文と意味を解釈
「損傷」を使った例文と意味を解釈
「損傷」を使った例文と意味を見ていきましょう。
例文1
例文1
「追突事故で損傷した部員が数名いるので、試合には出られない」
「損傷」とは、物や人などに害を与えて傷つけることを言います。
例文は追突事故により、怪我をさせられたという意味になります。
例文2
例文2
「彼女がヒステリーを起こして、物を投げたので、家具と僕は損傷を受けた」
「損傷」という言葉は害を受け、傷つけられることに使います。
例文は家具を傷つけた、僕に怪我を負わせたという意味になります。
まとめ
まとめ
いかがでしたか。
「破損」と「損傷」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
似たような言葉ではありますが違いを正しく理解して使い分けてください。