「ご推察の通り」と「ご認識の通り」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

この記事では「ご推察の通り」「ご認識の通り」の違い について解説をします。

「ご推察の通り」とは?

「ご推察の通り」とは?

こうであろうと思っていることの通り、見当をつけた通りといった意味です。

「ご推察」「推察」「ご」をつけて丁寧にした言葉で、見当をつける、事情や心情をおしはかるという意味があります。

「通り」は、そのままであるという意味です。

たとえば「従来通り」といえば、従来と同じ、従来のままという意味になります。

「ご推察の通り」の使い方

「ご推察の通り」の使い方

あなたが思っている通りです、あなたが見当をつけたそれと同じですといった意味で使用をします。

ある店舗の売り上げを上司に対して説明する場面で考えてみます。

ある店舗の数か月の売上を部下が計算をし、それを上司に報告しました。

この店舗は売上があまりよくなく、何とかして売上を伸ばそうと考えているところです。

店舗のスタッフを観察したところ、客に対しての言動が不適切、店内が汚いなど、問題点がいくつか見当たりました。

そのことは上司も知っています。

今、上司と部下は今後の方針について話し合っています。

このままでは売上は伸びないことは、上司も部下も知っています。

部下から上司に対して「ご察しの通り、このままでは売上は伸びません」と発言しました。

売上が伸びないということを上司も知っており、このままでは変わらないだろうということを上司が見当をつけているので「ご察しの通り」という言葉を使っています。

「ご認識の通り」とは?

「ご認識の通り」とは?

ある物事を知っていて、そのことの本質などを理解している通りという意味です。

「ご認識」「認識」「ご」をつけて丁寧にした言葉です。

ある物事を知って、その根本的な要素、意味、価値などを理解するという意味があります。

「通り」は、そのままであるという意味です。

「ご認識の通り」の使い方

「ご認識の通り」の使い方

知っている通りといった意味で使用をします。

「ご」をつけて丁寧にしているので、取引先の相手などに使用をし、自分よりも下の立場のものには使用しません。

たとえば、ある企業が大々的なイベントを開催するとします。

このことは他企業も知っています。

他企業に自社のイベントを紹介するときに、「ご認識の通り」と使うことができます。

「ご推察の通り」と「ご認識の通り」の違い

「ご推察の通り」と「ご認識の通り」の違い

前者は見当について、後者は知っていることについての言葉です。

どちらの言葉にも使われている「通り」は、そのままという意味で、これはどちらも変わりません。

「ご」をつけて丁寧にしている点は同じです。

まとめ

まとめ

一方はそうであろうと思っている通り、見当をつけている通りという意味、もう一方は知っている通りという意味で、それぞれが指すものは異なります。

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