「ジャム」と「コンフィチュール」の違いとは?分かりやすく解釈

果物などから作られる加工食品として「ジャム」「コンフィチュール」があります。

このふたつはどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「ジャム」「コンフィチュール」の違いについて解説します。

「ジャム」とは?

「ジャム」とは?

「ジャム」とは、「果物や野菜などを大量の砂糖で煮詰めて作るゼリー状の保存食」を意味する言葉です。

「ジャム」の使い方

「ジャム」の使い方

パンに塗ったりヨーグルトに添えたりして食べる「ジャム」は簡単にいえば「果物や野菜の砂糖煮」です。

「ジャム」は果物や野菜などの材料に大量の砂糖を加えレモン汁などを補ってゼリー状になるまで弱火とゆっくりと煮詰めて作る加工食品です。

適度な水分を含みますが基本的には水を加える事はなく果物や野菜が持っている水分を砂糖の浸透圧で引き出して調理します。

果物や野菜にはペクチンという成分が含まれています。

ペクチンに糖や酸が反応するとゼリー状に柔らかく固まる性質を利用して作られるのが「ジャム」です。

たくさんの砂糖を使っていることとペクチンにより糊化していることにより腐敗や変質に強く、清潔な容器で保存すれば数ヶ月ほど長持ちする保存食です。

現在食べられているジャムの多くは保存性よりも味や食感を理由に食べられています。

果物の風味をそのまま味わうのに最適な「ジャム」はパンとの相性がよく、甘みたっぷりのスプレッドとして世界各地で愛されています。

市販されているものは販売向けに固いゼリー状になるまでに加工されていますが、保存性を重視しない自家用の「ジャム」はもっと水分が多いものや甘みを抑えて素材本来の風味をいかしたものなどいろいろな種類が作られています。

「コンフィチュール」とは?

「コンフィチュール」とは?

「コンフィチュール」とは、「フランス語で砂糖漬けを意味する果物や野菜を砂糖につけて作る食品」を意味する言葉です。

「コンフィチュール」の使い方

「コンフィチュール」の使い方

「コンフィチュール」はフランス語のコンフィ(confit)に由来する料理名です。

フランス料理では素材に味や風味をつけたり柔らかくしたりするために漬け込む調理法のことをコンフィといいますが「コンフィチュール」とは「コンフィの技法を応用して作られる砂糖漬けの食品」を指します。

「コンフィチュール」に用いられる材料は果物が中心ですが野菜や豆などを使って作られるものもあります。

漬け込んだ素材の持つ形や風味をそのまま活かしながら砂糖漬けによる甘みが添加されており、パンにつけたり焼き菓子に添えたりなどして食べられます。

「ジャム」と「コンフィチュール」の違い

「ジャム」と「コンフィチュール」の違い

「ジャム」「コンフィチュール」の違いは「素材の形が残っているか」です。

「ジャム」はゼリー状の素材の形がわからない状態になるまで煮詰めて作ります。

「コンフィチュール」は煮る時に水を加え素材の形を残して作ります。

ペースト状まで煮詰められ素材の形が残っていないのが「ジャム」、甘い調味液に形を保ったままの素材が漬け込まれているのが「コンフィチュール」という違いで区別されます。

まとめ

まとめ

「ジャム」「コンフィチュール」を同じ食品の英語とフランス語だと勘違いしている人もいますが調理法も仕上がりも違うまったく別の食品です。

それぞれ食べやすさや味わいに違いがあるほか使う材料も異なるので注意してください。

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