働き方改革に関連する話題で登場する言葉「イクボス」とはどのような言葉なのでしょうか。
今回は、「イクボス」の意味と類語について解説します。
「イクボス」とは?意味
「イクボス」とは?意味
「イクボス」とは、「育児など部下のプライベートな事情を尊重してくれる理解ある上司」を意味する言葉です。
「イクボス」の概要
「イクボス」の概要
2010年の新語・流行語大賞で「イクメン」という言葉がトップテンに選ばれました。
イクメンとは「育児に理解を示し積極的に参加する男性」を意味する言葉で妻にばかり負担をかけず自らの手で子育てを行う男性を指します。
男女平等や女性の社会進出が進む中で新しい夫婦のあり方として夫にイクメンを望む女性は多く、現在では夫の育児参加が当然と考えられるほど浸透しています。
「イクボス」とは「イクメンの上司版」を意味する言葉です。
男女雇用機会均等法の成立以降、職場における女子の立場はガラリと変わりました。
職務や昇進については男女の区別なく扱われることが義務付けられ男性以上に倍ばりはたらく情勢は珍しい存在ではなくなっています。
出世に関してもまだまだ十分とはいえないものの女性を積極的に登用する企業は増えており男女共働きが当たり前になる中で車内における女性の存在は欠かせないものになっています。
女性の社会進出が進み男女の差が縮まる中、唯一といってもいい最大の違いが「出産」です。
男女平等がどんなに進んでも女性しか子どもが埋めない事実は変わりません。
働きながら出産するとなると産休や育休で周囲と差がついてしまうのはさけられず、子どもの急な発熱やお迎えなどで時短や相対を迫られることもよくあります。
男女平等を一面的にしか考えられない上司にあたってしまうと他の社員と同じだけ働くよう求められたり制度として認められている有給や時短にいい顔をされなかったりと嫌がらせに近い無理解に悩まされてしまいます。
「イクボス」とはそのような無理解な上司の対局に位置する存在です。
育児や出産を始めとした部下のプライベートを尊重しライクワークバランスを考えた上で適切なサポートをしてくれる存在が「イクボス」であり子育て中の部下にとっては頼もしい上司を指します。
企業側の支援体制が十分とはいえない状況の中で「イクボス」に出会えるか否かで部下のプライベートには大きな違いが出てしまいます。
全ての上司が「イクボス」となるのが理想ですが現実的にはまだまだ道半ばです。
「イクボス」の言葉の使い方や使われ方
「イクボス」の言葉の使い方や使われ方
・『イクボスのおかげで小さな子供がいても働きやすい職場環境が実現している』
・『イクボスのいる会社への転職を希望する』
・『どんなに制度が整っていてもイクボスがいない職場では利用がためらわれてしまう』
・『制度や補助金を充実させるよりもイクボスを増やすほうが少子化対策として有効だ』
「イクボス」の類語や言いかえ
「イクボス」の類語や言いかえ
・イケボス
「イケてる上司」を意味する言葉です。
本来は容姿が整っていたりおしゃれだったりといった外見や容姿が優れている上司を指す言葉ですが内面的に素晴らしい上司に対しても用いられます。
部下のことを親身になって考えてくれたりプライベートを大切にしてくれたりなどこの人の部下として働きちと思える上司を指し「イクボス」も「イケボス」の一種です。
まとめ
まとめ
「イクボス」という言葉が使われているということ自体が生地に対する会社の理解や対応がまだまだ不十分である証拠です。
このような言葉が使われなくなって初めて本当の意味での子育て環境が実現します。
理想的な環境を実現するためにも言葉の意味を正しく理解して使いましょう。