昔の若者が生み出した古い若者言葉として「ダベる(だべる)」があります。
今でも使われているこの言葉、いったいどのような異身なのでしょうか。
今回は、「ダベる(だべる)」の意味と類語について解説します。
「ダベる(だべる)」とは?意味
「ダベる(だべる)」とは?意味
「ダベる(だべる)」とは、「特に意味や目的のないおしゃべりをすること」を意味する言葉です。
「ダベる(だべる)」の概要
「ダベる(だべる)」の概要
「ダベる」は感じで「駄弁る」と表記します。
「駄弁」とは「無駄な弁舌」を意味する言葉で「価値のない無駄話」を指します。
「価値の無い無駄話をすること」を表す「ダベる」は目的のある話し合いや有意義な討論ではなく、日常のちょっとしたことを話したりうわさ話に興じたりするおしゃべりのに対して使われる表現です。
「ダベる」ということばは明治時代に誕生したそれなりに歴史のある言葉です。
明治から対象にかけては現代と同じように若者発信の新語、流行語がたくさん生み出されました。
「ダベる」も明治の若者が生み出した当時の新語であり最初は学生の間でのみ伝わる隠語やスラングのような使われ方をされていましたが徐々に学生以外の層にも広まり一般的に使われる言葉として定着しました。
「ダベる」という表現には「だらだらしゃべる」といったような「暇つぶし」「時間つぶし」のニュアンスが含まれます。
おしゃべりやうわさ話はそれを目的にしたお茶会が開かれたりわざわざ人にあったりなどすることもありますが「ダベる」という言葉は時間を割いて人と話すような時には用いません。
「ダベる」は「他にすることがなく話すことぐらいしかないのでしゃべっている」といったようなしゃべることを主目的にしていない人同士が仕方なく話している様子を表します。
言葉そのものに「だらしない」意味合いが含まれるため締りのない様子で話すときにのみ使われます。
目的のない暇つぶしのおしゃべりであっても正装していたりきちんとした場が設けられていたりする場合は「ダベる」という言葉を使わないのが一般的です。
「ダベる(だべる)」の言葉の使い方や使われ方
「ダベる(だべる)」の言葉の使い方や使われ方
・『部活に入部していないので放課後は友人とダベるくらいしかやることがない』
・『友達とダベるだけの時間が今になってとても懐かしく思える』
・『パート従業員はダベるばかりでまったく仕事をしようとしない』
・『開店時間までまだ1時間以上あるので暇つぶしに友人とダベる』
「ダベる(だべる)」の類語や言いかえ
「ダベる(だべる)」の類語や言いかえ
・くっちゃべる
「さして重要でもないことをペラペラしゃべる」という意味の言葉です。
どうでもいいことを話している様子を表す点は共通していますが「ダベる」が気だるそうにだらだらしゃべっているのに対し、こちらは積極的にスラスラ話している様子を指すという違いがあります。
・談笑する
「笑いを交えながら楽しく話すこと」を意味する言葉です。
取り留めもないことをしゃべっている点は同じですが「ダベる」はスラングに近い表現であり、同じおしゃべりでもきちんとしているものに対してはこちらの言い方を用います。
まとめ
まとめ
「ダベる(だべる)」は若者言葉が一般に定着した先例です。
現在の新語や流行語の中にも同様に根付いて後世に伝わる言葉があるかも知れません。
後になって恥をかかないよう新しい言葉の意見も積極的に知っておきましょう。