最近の就職では「オヤカク(親確)」という言葉が使われています。
この言葉はどのような意味なのでしょうか。
今回は、「オヤカク(親確)」の意味と類似表現について解説します。
「オヤカク(親確)」とは?意味
「オヤカク(親確)」とは?意味
「オヤカク(親確)」とは、「就職活動において内定について親に確認すること」を意味する言葉です。
「オヤカク(親確)」の概要
「オヤカク(親確)」の概要
就職活動は本来就職を希望する人本人だけを見て判断するのが原則です。
生まれや育ち、思想や信条で採用を判断するのは公序良俗に反する就職差別に当たります。
採用についての連絡や確認は本人にするのが決まりでありその他は無関係であるというのがこれまでの常識ですが、近年になって採用予定者の親や家族などを深く関わらせる企業が増えています。
「企業側が内定を出す前に承諾確認の連絡を親にすること」を「オヤカク(親確)」といいます。
「親に確認をとる」を略した言葉が「オヤカク(親確)」です。
内定承諾や入社意思など就職に対する判断は就職活動をしている本人にすべきものです。
なぜ企業は本来無関係であるはずの親に内定承諾の確認をとるようになったのでしょうか。
「オヤカク(親確)」が行われる大きな理由のひとつが「リスク回避」です。
企業からすると人材採用は新戦力の獲得ですが同時にリスクもつきまといます。
採用した人材が思ったほど優秀ではなかったというのは昔からあるリスクですが、最近は親がらみのリスクが増加しています。
採用する企業に親が待遇面でクレームをつけてきたり就職反対の連絡を入れてきたりといった親がらみのトラブルは年々増加しています。
親離れできていない学生が増えているのが原因ですがどのような理由にせよ企業側からすれば親がらみのリスクはできるだけ回避したいのが本音です。
採用後にやっかいな親が出てきてトラブルになるリスクを回避するため事前に確認をとる「オヤカク(親確)」が横行しています。
学校に対して理不尽なクレームをつける問題のある保護者を「モンスターペアレント」といいますが「オヤカク(親確)」は就職活動におけるモンスターペアレント対策の一種です。
未成年の就職でない限り採用にあたって親の確認は必要ありません。
親の反対を理由に不採用にするのはルール違反であり不採用になった就職希望者から抗議されると立場が弱いのは企業側です。
問題含みなのになくならないのはそれだけ親がらみの就職トラブルが多いからです。
「オヤカク(親確)」の言葉の使い方や使われ方
「オヤカク(親確)」の言葉の使い方や使われ方
・『面接を受けた企業からオヤカク(親確)の電話がかかってきた』
・『オヤカク(親確)が原因で不採用になるのは納得出来ない』
・『オヤカク(親確)は法律上問題がある行為だ』
・『子離れできない親のせいでオヤカク(親確)という習慣が作られてしまった』
「オヤカク(親確)」の類語や言いかえ
「オヤカク(親確)」の類語や言いかえ
・ホゴカク
「保護者に対して内定承諾の確認をとること」を意味する言葉です。
「オヤカク(親確)」は同じく親など保護者に確認をとる行為を指しますが、こちらは主に就職時に保護者の同意を必要とする未成年の保護者への確認を意味します。
・クレーマー対策
「理不尽なクレームをつけてくる問題人物への対策」を意味する言葉です。
親への確認も就職に対してクレームをつけてくる問題のある親対策の一種として行われています。
まとめ
まとめ
企業にとっても就職を希望する学生にとっても「オヤカク(親確)」がよくないものであることは明らかです。
行政による指導が入る可能性があることも考えると一刻も早い改善が望まれます。