携帯電話の費用に関連する言葉に「パケ代」がありますがどのような異身なのでしょうか。
今回は、「パケ代」の意味と類似表現について解説します。
「パケ代」とは?意味
「パケ代」とは?意味
「パケ代」とは、「パケット通信料」を意味する言葉です。
「パケ代」の概要
「パケ代」の概要
携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末では携帯電話会社と契約しモバイル通信でデータのやり取りを行います。
モバイル端末ではモバイル回線を使ったデータの送受信に「パケット」と呼ばれる方式を採用しています。
パケットとは「送受信するデータを一定のサイズに小さく分割してからかたまりとしてやりとりする方式」のことです。
送信スピードに優れ安定性も高いパケット方式はモバイル端末向けのデータ送信手段として標準化されています。
携帯電話会社ではデータ通信量をパケットの量でカウントすることからデータ通信でかかる代金のことを「パケット代」と呼んでいます。
現在の料金プランでは毎月一定のデータ量を定額料金で使える「定額制」が主流です。
毎月5ギガまでは980円、というように上限を超えない限り定額で使える定額制に対し使用料に応じて料金が変動するプランを「従量制」といいます。
携帯電話が出始めた頃からスマートフォンが普及するまで携帯電話の通信料金プランは従量制が主流でした。
従量制ではパケット通信料がそのまま料金に反映されるので携帯電話のデータ通信料金といえば使用したパケットに対して発生する対価そのものです。
現在の定額制ではパケット通信のデータ量が一定水準以下であれば定額料金なのでパケット通信と料金は必ずしも一致しませんがデータ量そのものはパケット通信料でカウントされています。
「パケ代」という表現も厳密に言えばふさわしくない部分も見られますがガラケー時代からの名残として今でもスマートフォンのデータ通信料金を表す言葉として「パケ代」という言い方が使われています。
政府が主導して行われた携帯電話料金の見直しにより各社の「パケ代」は大幅に値下げされています。
低料金プランが用意されたり上限が引きげられたりといった値下げのほか、サブブランドによる安価な大容量プランの提供などにより一昔まえと比べると負担を求められる「パケ代」の水準は大きく下がっています。
「パケ代」の言葉の使い方や使われ方
「パケ代」の言葉の使い方や使われ方
・『今月は動画をたくさん見たのでパケ代も高額である』
・『格安シムに乗り換えたことで毎月のパケ代が2000円安くなった』
・『明細で今月のパケ代を確認する』
・『パケ代を安くしたいならプランを見直す必要がある』
「パケ代」の類語や言いかえ
「パケ代」の類語や言いかえ
・ギガ
「毎月使えるデータ通信量」を意味する言葉です。
本来はデータの大きさを表す単位ですが携帯電話の料金プランでは毎月使えるデータ量を5ギガや10ギガなど要領を挙げて説明していたことから「使用が認められるデータ量」を指すものとして使われている言葉です。
「ギガ」が毎月の上限を超えると速度制限が発生したり料金水準が一段回引き上げられたりします。
同じ料金でも使える「ギガ」が多いほど実質的な「パケ代」は安く「ギガ」が少ないほど実質的な工学プランになります。
まとめ
まとめ
「パケ代」という表現は携帯電話が普及し始めた頃に誕生した言葉であり現在主流となっているプランにはなじまないのですが既に定着している言葉として一般的に使われています。
携帯電話の料金シミュレーションでは通話料や端末料金よりも重要なポイントになるので正しい意味を知っておきましょう。