「下流老人」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

この記事では、「下流老人」の意味を分かりやすく説明していきます。

「下流老人」とは?意味

「下流老人」とは?意味

「下流老人」は、生活保護の水準よりも下の収入を得て生活している老人の総称です。

この言葉が使われだしたのは、2015年に登場した書籍に「下流老人」という言葉が使用され、意味については、とにかく収入が少なく、年金を貰っていても持病の治療などで収入から差し引きされ、生活保護水準かそれ以下の生活を強いられていることを意味します。

「下流老人」の概要

「下流老人」の概要

「下流老人」については、「上級国民」という国民の反対であるとするとわかりやすく、収入がないが故、下流域のいきつくところまで行きついた人だということです。

なお、この言葉、2015年を代表とする言葉にノミネートされており、2019年にその逆である「上級国民」という言葉も流行語になるなど両者ともに老人がどうあるかを示したワードになります。

「下流老人」の言葉の使い方や使われ方

「下流老人」の言葉の使い方や使われ方

「下流老人」は、若者で何も恐れない人物で犯罪に走る者を無敵の人というように、「下流老人」も生活が苦しいが故犯罪に走る人という形で使用されたことがあります。

ですが、単に生活が苦しい老人を意味するために「下流老人」という言葉を使用して生活保護程度の水準で生活している人だと区別するために「下流老人」という言葉を使用します。

「下流老人」を使った例文

「下流老人」を使った例文

・『下流老人は自業自得ではない』
この例は、ある時叫ばれた考え方で、老人がみずぼらしく落ちぶれ生活費が捻出できなくなるのは、自業自得ではないという例で、親の介護やそもそも働いていた会社が倒産して十分な年金を捻出できなくなることは自業自得ではないが故、「下流老人」になるのは、本人が悪いということではないという例です。

・『下流老人は逮捕後に厳しい罰を受けるが上級国民はそうでもない』
この例は、収入が乏しい老人側は、逮捕されると厳しい罰なのに対して、上級国民という地位がある者はなぜか、罰が軽くなるか、罰そのものがないものと認定されるというものになります。

こうした問題はどこの国にも起こり得て、その理由は元権力者であるが故、逆らえないというわけです。

まとめ

まとめ

「下流老人」については、犯罪に走るという志向に至るのは、生活苦である点で、これは若者にも共通しており、若者の場合、そこにさらに未来を見出せない未来がすでに決定していてさらに生活がよくなることはないとわかりきってしまったが故、犯罪に走るわけです。

これを社会は自業自得という形で処理をしてなかったことにするが故、いびつな社会が構築され凶悪で無関係な人を巻き込む事件が増えているのです。

なので、「下流老人」にしろ、無敵の人なりにしろ弱い立場にある者が豹変することでしか周囲は問題の深刻さについて認識しないわけですから言い方を悪く言えば、自業自得であると言えるのは、弱者を犯罪に走らせた国家と社会福祉やその周囲に会社などの企業であると言えます。

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