「空白恐怖症」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

世の中にはさまざまな恐怖症がありますが「空白恐怖症」もそのひとつです。

特定のものを怖がる恐怖症の中でも何に交付を感じるのでしょうか。

今回は、「空白恐怖症」の意味と類似表現について解説します。

「空白恐怖症」とは?意味

「空白恐怖症」とは?意味

「空白恐怖症」とは、「スケジュール帳の空白に恐怖や不安を感じること」を意味する言葉です。

「空白恐怖症」の概要

「空白恐怖症」の概要

特定のものや状態に対して恐れや不安を感じる性質のことを「恐怖症」といいます。

高いところを恐れるのは「高所恐怖症」狭いところに不安を感じるのは「閉所恐怖症」など、恐怖の対象と組み合わせることで特定の恐怖症を表す言葉になります。

「空白恐怖症」もそのような恐怖症の一種です。

未来の予定が決まることを「スケジュールが埋まる」と表現します。

スケジュール表に予定を書き込み余白が無くなることから生まれた表現ですが、その逆で未来の予定がない状態のことをスケジュール帳に何も書き込まれていない真っ白な様子から「スケジュールに空白がある」と表現します。

「空白恐怖症」とはスケジュールに空白があること、つまり「何も予定が入っていない状態に対する恐怖症」です。

「空白恐怖症」という言葉は2018年に誕生した比較的新しい言葉です。

この年に開催された「第3回大辞泉が選ぶ新語大賞2018」の対象に選ばれた造語であり恐怖症という名前がついていますが正式な病名ではなく未来の予定が決まっていないことに病的な恐怖を感じる様子を指した比喩表現の一種です。

「空白恐怖症」という言葉そのものは新しいものですが、予定が未定であることに不安を感じる性質の人は昔から存在していました。

少しでも時間が空いていると不安を感じるからという理由で仕事をつめ込んだり休みの日にものんびり過ごすことなくあらかじめぎっちりスケジュールを埋めて予定通りに行動したりなど、自分自身に対するある種の行動束縛ともみなせます。

「空白恐怖症」は基本的に真面目で働き者の人が多くのんびりしたり休んだりすることに罪悪感を抱く人に多く見られる性質です。

スケジュールの空白は本人にとって時間の無駄であり、そのように無為に時間を過ごすことに価値を見いだせない人がこじらせると「空白恐怖症」と呼ばれるまでに至ります。

「空白恐怖症」の言葉の使い方や使われ方

「空白恐怖症」の言葉の使い方や使われ方

・『空白恐怖症気味なのでとにかくスケジュールを埋めておきたい』
・『空白恐怖症に取って先の見通しが立たないことに不安をかきたてられる』
・『休みの日もスケジュールでいっぱいにしてしまうのが空白恐怖症の特徴だ』
・『大して重要ではない予定まで書き込んでスケジュールを埋めようとするのは空白恐怖症の典型的な行動である』

「空白恐怖症」の類語や言いかえ

「空白恐怖症」の類語や言いかえ

・ワーカホリック 「仕事が最優先で中毒に思えるほど熱心に働く人」を意味する言葉です。

「空白恐怖症」がスケジュールでいっぱいな状況に喜びを感じるのと同様に「ワーカホリック」も仕事ばかりで他のものに目を向ける余裕がない状況に喜びを感じます。

まとめ

まとめ

「空白恐怖症」という言葉は忙しい現代人の多くに当てはまる言葉です。

計画的に行動するのが好きな人にとっては意識することもない当たり前の感覚ですがそれ以外の人から見ると自分の予定に自分自身が束縛されているようにしか見えません。

スケジュールが埋まってさえいれば中身の重要性は無関係なのでこのタイプの人に出会ったら取るに足らなことでもきちんと予定を組んでやると喜びます。

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